2024年F1第1戦バーレーンGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、バーレーン・インターナショナル・サーキットにC1(ハード)、C2(ミディアム)、C3(ソフト)という最もハードなコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
決勝はソフトとハードがメインのタイヤになると予想され、ソフト-ハード-ソフトの2ストップが最速の戦略になると予想されている。2番目に速い戦略はソフト-ハード-ハードの2ストップとなる。上位ドライバーで、2ストップに必要な3セットの新品タイヤを持っているドライバーはいない。興味深いのはメルセデスとフェラーリが新品のハードを2セット残しているのに対し、レッドブルはポールポジションのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの両方が、新品のハードを1セットに加え、新品のソフトを1セット残りしている点だ。レッドブルはソフトでのロングランをテストから入念に行っている。RBは角田裕毅とダニエル・リカルドの両方がハード2セット、ソフトを1セット残しており、ハードでのロングランに速さがあれば、ポイントフィニッシュを狙える可能性がある。ただし、ライバルとなる10番グリッドのニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)も戦略的に同じセットを残している。マリオ・イソラ(ピレリ モータースポーツ ディレクター)「非常に興味深い予選で、違いは細部に現れた。Q1では19人のドライバーが同じ1秒以内に入ったが、Q3ではトップ9の差がコンマ5秒に縮まった。10番手につけたヒュルケンベルグは、新品のソフトが残っていなかったため、唯一ソフトを使用していなかった。ルクレールがこの日のトップタイムを記録しながらポールポジションではないことが、いかに僅差であったかを物語っている」「したがって、明日のレースはさらに面白くなりそうだ。戦略の面では、ハードとソフトが主役となる2ストップが理論上では最も速い。もちろん、全員がソフトタイヤでスタートするが、レッドブルのようにC1を1セットしか持っていないドライバーは、このコンパウンドに切り替えるために13周目から18周目の間に最初のピットストップを行ってから、別のソフトタイヤでフィニッシュするために37周目から42周目の間に2回目のピットストップを行う必要がある。ハードタイヤを2セット使用する場合は、11周目から16周目の間にピットストップを行い、32周目から38周目の間に2回目のピットストップを行う」「3種類のコンパウンドをすべて使う2ストップは遅くなるが、先週のテスト最終日のようにコース上でのコンディションが予想以上に早く変化した場合にのみ検討する価値があるかもしれない。しかし、より可能性があるのは、ソフトのポテンシャルを最大限に生かすための3ストップ戦略だ」
全文を読む