F1バーレーンGPに反対する抗議デモで死者が出ていたことが明らかになり、再びグランプリが中止される可能性が高まってきた。昨年、F1バーレーンGPは反政府デモによる政情不安とより中止となったが、今年も状況は改善していないとされ、開催が懸念されている。バーレーン自動車連盟は、同国の安全性を主張しており、グランプリ開催に反対しているのは一部の若者だけだと述べていた。
そんな中、金曜日の夜に、警官が催涙弾とゴム弾を使って抗議活動グループの鎮圧に乗り出し、サキール・サーキットから南に約20kmのサルマバードで若者が銃撃により死亡していたことが明らかになった。目撃者によると、彼はナンバープレートが未登録の民間車両から右大腿部を銃撃され、病院に搬送されるも出血多量により死亡したという。亡くなった抗議者の家族は、死因として被弾に触れられていないことから死亡証明書へのサインを拒否。遺族の一人は「書類が書き換えられたら、彼の遺体を受け取るつもりです。警察は我々に受け取るよう圧力をかけてきましたが、私たちはノーと言いました。彼はすでに亡くなっており、埋葬は待つことができます。彼は世界に私たちの革命を示していたからこそ、カメラと共に殺されたのです」と述べた。日曜日にもシーア派のアブ・サイバ地区とチュブリ地区で何十名もの抗議者がデモを実施。報じられたところでは、警官は催涙ガスを発射し、デモ参加者を逮捕したとされている。F1バーレーンGPの開催に自信を見せているバーニー・エクレストンは、ボディガードをつけずにバーレーンに向かうと述べている。