イギリスの外務省が、バーレーンへの「不要不急の渡航を控える」よう渡航警告レベルを引き上げたことで、シーズン開幕戦に可否に関するF1チームの懸念を増加させている。バーレーンでの反政府デモ激化を受け、英国の外務省はバーレーンへの渡航警告レベルを引き上げた。ロータス・ルノーGPのチーム代表エリック・ブーリエは、この動きがチームにとってより重大な決定だと述べた。
「チーム代表としての私の唯一の懸念は、身内の安全だ」とエリック・ブーリエはコメント。「今朝、英国外務省は『バーレーンには渡航するな』と述べた。彼らをそこに送り込むという決定をした場合は、身内の誰も負傷や怪我をしないことが私の法的責任だ」「FIAやFOMがそこでレースをすると言った場合、身内のためにセキュリティが保障されることが担保されるかどうかを懸念している」現時点では、バーレーンで最後のプレシーズンテストが3月3日〜6日まで予定されており、F1開幕戦バーレーンGPは3月11日〜13日に実施されることになっているが、F1最高権威バーニー・エクレストンは、バーレーンでのテストとレースを実施するかは来週の前半に決定することを示唆している。「2つの問題がある。1つ目はバーレーンでテストを行うには火曜日に全てを梱包しなければならないということ。現在、それは危うくなっている。起こりそうにはない」「レースイベント自体については行われることを祈っている。理由としては、バーレーンでこれ以上死者が出ず、すべてが鎮まっているを意味するからだ」「2つ目は、そこには多くの関心が含まれており、我々はバーレーンでレースをすることを好んでいるので、もちろん行きたいということだ。しかし、解決しなければならないセキュリティ上の問題があるのは明らかだ」「テストに関しては、月曜日に決定する必要がある。レースについては、バーニーから火曜日か水曜日まで待って欲しいと聞いている」「外務省の決定がある場合はより懸念するものだ」F1バーレーンGPが中止になった場合、追加でテストが行われる可能性があり、バーレーンでの最終テストと同様に代替サーキット探しが行われている。ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、テストの再編成には物流的な影響があると警告しており、すでにいくつかのタイヤと設備はバーレーンへ送られていると述べた。「現時点で我々は議論にまったく関与していない」とポール・ヘンベリーはコメント。・「我々にはかなりの量のマテリアルと器材があり、それはすでにバーレーンに向かっている。我々にはその方向を変えることができないので、いかなる決定も物流面で我々に大きな影響を及ぼす」「我々はF1側からそのようなことを聞くことを待っている。チームだけでなく、FOMやFIAを含めてだ。我々の観点では、来週早くにまとめられる必要があると思う。我々は始めているし、現時点では倉庫がタイヤで満たされているという状況ではない」「どのような決定がなされても、我々がそれらの決定を自動的にサポートできるわけではない。テストがバーレーンと同じ日程に続いて行われるなら、チャンスはあるかもしれないし、その後であればもちろ非常に助かる。オーストラリアが開幕戦になるのであれば、もちろん、さらなるテストセッションをはめ込むことができる」フェラーリのフェルナンド・アロンソは、ドライバーとチームは、FOMとFIAがバーレーンGPを実施するか決断するのを待機していると述べた。「当然、今は待つ時間だ。僕たち全員が我々のボスの決断とバーレーンからのニュースを待機している」「個人的にバーレーンは好きだし、そこで3度優勝している。何年もそこでレースをしてきたわけだし、見守っている」「ドライバー、メカニック、チームメンバーは、決定がなされるまで実際に何も言うことはないと思う」