2025年F1アゼルバイジャンGPのフリー走行3回目は、マクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを記録した。前日のクラッシュを払拭するようにアグレッシブな走りを見せ、1分41秒223でフェルスタッペンとピアストリを抑えた。一方で、角田裕毅は16番手に沈み課題を残す結果に。フェラーリやアルピーヌ勢はミスや接触に苦しみ、予選に向けて不安定な要素を抱える形となった。
スタートは静かな展開、路面はリセット状態開始直後は各車の動きが鈍く、角田裕毅のマシンにはまだタイヤが装着されていなかった。朝の通り雨で路面は再びグリーンに戻り、風も強く、走行条件は難しい状態で始まった。ベアマンが先陣を切る、硬いハードタイヤで様子見ハースのオリバー・ベアマンが最初にタイムを記録。まだ路面は滑りやすく、1分47秒台と大きく遅いタイムでのスタートとなった。ノリスとピアストリ、ソフト投入で本格アタック開始前日走行を欠いたノリスがC6ソフトを装着し、マクラーレン勢が本格的にタイムを出し始める。ピアストリも続き、ここから一気にペースが上がった。フェラーリが先行、ハミルトンが一時トップに浮上ルイス・ハミルトンはターンでのミスもあったが、すぐに修正しトウを活かして1分42秒988をマーク。一時的にフェラーリ勢が上位を占めた。ルクレールにトラブル、壁接触とタイム抹消シャルル・ルクレールは10周使用したソフトで果敢にアタックするが、壁に軽くヒット。さらにトラックリミット違反でラップが抹消されるなど不安定な内容となった。ガスリーが壁に接触、親指を痛めるアルピーヌのピエール・ガスリーが壁に当たり、手の痛みを無線で訴える。直線スピードに弱いマシン特性もあり、厳しいセッションが続いた。フェルスタッペンが本領発揮、暫定トップへ静かな金曜から一転、フェルスタッペンが新ソフトで1分41秒727を記録。ルクレールを0.6秒突き放し、レッドブルの修正力を示した。アルボンが好走、トウを活かして3番手浮上ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが新ソフトで強烈なタイムを出し、上位に割り込む。トウの効果もあり、マクラーレン勢に迫った。終盤に混乱、ピアストリとフェルスタッペンがアタック失敗ピアストリは飛び出しと渋滞でアタックを諦め、フェルスタッペンも同じく失敗。マクラーレン勢に対し決定的な一撃を与えられずリズムを乱した。ノリスが最後に決める、FP3最速で締めくくりラストアタックでノリスが紫2セクターを刻み、1分41秒223を記録。フェルスタッペンに0.222秒差、ピアストリに0.254秒差をつけてFP3を制した。角田裕毅は16番手に沈み、改善の余地を残している。F1 アゼルバイジャンGP フリー走行3回目 結果・ラップタイム1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分41秒2232.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分41秒4453.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分41秒4774.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分41秒4995.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分41秒8766.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分41秒9647.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分41秒9838.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分41秒9859.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分42秒14610.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分42秒20911.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分42秒26712.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分42秒42813.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分42秒48614.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分42秒59115.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分42秒78916.角田裕毅(レッドブル) - 1分42秒84017.エステバン・オコン(ハース) - 1分42秒86818.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分43秒06019.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分43秒22220.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分43秒350
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