2025年F1アゼルバイジャンGPに向け、各チームがFIAに届け出たアップデート内容が公開された。バクー市街地サーキットは長いストレートと低速コーナーが混在する特殊なレイアウトであり、冷却性能と空力バランスの両立が重要となる。今回の改良点を見てみると、フェラーリやレーシングブルズは冷却性能強化を重視。一方で、レッドブルとメルセデスは空力面での調整を行い、それぞれがバクー仕様に最適化を図っている。以下に主要チームの変更点をまとめた。
フェラーリフロントブレーキダクトの冷却出口を拡大。高負荷がかかる市街地サーキットに対応し、冷却性能を強化した。レッドブル・レーシングリアコーナーのインボードウイングアセンブリを再設計。キャンバーを増加させ、局所的なダウンフォースを高めつつ、気流の安定性を維持する改良を実施。メルセデスフロントウイングのフラップを短縮。これによりフロントの局所負荷を軽減し、ローダウンフォース仕様のリアウイングとのバランスを確保。レーシングブルズ前後のブレーキダクトを改良。フロント・リアともに冷却流量を増やし、市街地特有の高温条件やブレーキへの負荷に対応。まとめ今回のアップデートでは、冷却強化を図ったフェラーリとレーシングブルズ、空力特性を調整したレッドブルとメルセデスとでアプローチが分かれた。バクーのストレートとコーナーをどう攻略するか、各チームの戦略に注目が集まる。