岩佐歩夢は、FIA F2第14戦アブダビのスプリントを8位で終えた。FIA F2選手権は3カ月近い長いインターバルを経て、最終戦となる第14戦アブダビを迎えた。11月24日(金)に行われた予選で、ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は5番手となり、リバースグリッドで行われるスプリントレースでは3列目6番グリッドからのスタートとなった。
25日(土)16時20分、気温28℃、路面温度37℃のコンディションで、スプリントレースのフォーメーションラップがスタートしました。スタートでやや出遅れた岩佐歩夢は、7番手にポジションを落としたが、その後すぐに6番手を取り戻した。1周目、隊列の後方でアクシデントが発生し、コース上にマシンがストップしたため、セーフティカーが導入される。6周目にレースが再開され、6番手の岩佐歩夢はポジションをキープ。しかし、後続の追い上げは厳しく、7周目に7番手にポジションを落とした。ペースの上がらない岩佐歩夢は、9周目にも後続にパスされ8番手。その後、先行車との差を徐々に広げられた岩佐歩夢は、8番手をキープしてレースは終盤戦に入った。レース終盤、ペースを取り戻した岩佐歩夢は7番手との差を詰め始めたが、背後に迫るまではいたらず、入賞圏内の8番手でフィニッシュ。1ポイントを獲得し、総合ランキング3位をキープした岩佐歩夢は、2位との差が24ポイント、4位との差が10ポイントの状態で、26日(日)にシーズン最終レースとなるフィーチャーレースに挑む。6番手スタートの岩佐歩夢はスプリントレースを8位フィニッシュ。1ポイントを加算し、総合ランキング3位で最終レースへ「結果としてはとても残念なレースでした」と岩佐歩夢はコメント。「自分にペースがなかった理由は二つありました。一つはレース序盤からマシンのフィーリングがおかしく、コーナーの立ち上がりでバウンシングしてしまっていました。特にホテル下のターン14では左タイヤが浮いてしまうほどでした。もう一つはブレーキの左フロントと右リヤに問題があり、片効きの状態となりタイヤをロックさせてしまうような状況でした」「レース後にエンジニアと分析しましたが、マシンのフィーリングについては右リヤのダンパーが悪くなっていたのでそれは交換します。しかし、原因はそれ以外にもありそうなので、これからさらに分析が必要です。ブレーキについてはダクトをふさぐ量の問題のようなので、アジャストできると思います」「フィーチャーレースに向けては、これらを改善してパフォーマンスを示していけば、上位でしっかりポイントの獲れるレースができると思います。いまはランキングを気にするより、いつも通り優勝を目指してレースをするしかないので、チームとしっかり準備をしてシーズン最後のレースに臨みます」