2025年F1 オーストリアGPの予選で11番手以下だったドライバーのコメント。6月28日(土)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリの公式予選が行われた。Q3進出を逃した11番手以下のドライバーたちは、わずかな差に泣く形となった。フェルナンド・アロンソは0.1秒差でQ3入りを逸しつつも、決勝ではポイント圏を狙える位置に踏みとどまった。ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンやアルピーヌのフランコ・コラピントも健闘を見せた。
一方で、角田裕毅は今季3度目のQ1敗退。感触の大きな変化に苦しみ、悔しい結果に終わった。カルロス・サインツJr.やニコ・ヒュルケンベルグもマシンのトラブルやミスに泣き、後方グリッドに沈むなど、中団以降は混戦かつ波乱の予選となった。11番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「今日の11番手にはけっこう満足している。Q3にはあと一歩だったけど、明日ポイントを狙える良い位置だと思う。ここまでは簡単なセッションじゃなくて、マシンにしっくりこない部分もあったけど、明日のレースは暑くて厳しい展開になるだろうから、戦略面でも柔軟に対応する必要がある。すべてがうまくいけば、前に出てポイントを獲れるチャンスはあると思う」12番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「Q1でフロアを少し傷めてしまったんだけど、メカニックのみんなが素早くテープで補修してくれて、なんとか走ることができた。Q2では新品タイヤでのアタックを赤旗で中断されて、最後は中古タイヤでの走行になったけど、P12を取れたのはうれしい。Q1の時点ではいい兆しもあったし、ダメージがなければQ3に行けた可能性もあると思っている。明日はレースを楽しみにしているし、ポイントを狙ってがんばりたい」13番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)「今日は正直がっかりしている。昨日はポジション的にも厳しかったけど、セットアップをしっかり見直したことで今日はQ1でいい感触があって、Q3進出も狙えると思っていた。でもQ2ではマシンの感触が違っていて、特に高速域でアンダーステアが強く出てしまったし、ターン1ではタイヤがまだ準備できていないように感じた。Q1のラップはQ3に進めるだけの内容だったと思うので、どうしてそこから後退してしまったのかチームと確認する必要がある。まだそこまで差があるわけじゃないし、タイヤも残っているから、いい戦略を立てればポイントは狙えると思う」14番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)「昨日と比べればだいぶ前進できたけど、まだ今日はいけたんじゃないかって気持ちもある。ミスがあったターン3でコンマ1.5秒ぐらいロスしていて、それがなければQ2突破も見えていたと思う。午後は風が強くなって、マシンが読みづらくなってしまったけど、それは全員同じ条件だし、僕は特に高速域での自信が前より薄れてしまった。クルマの挙動をどう扱うか、まだ探っている部分があるから、明日に向けて整理したい。全力でポジションアップを目指すつもりだよ」15番手:オリバー・ベアマン(ハース)「Q1ではまだ自分のベストラップとは言えなかったけど、それでも通過できたし、感触はかなり良くなっていた。Q2に入ってからはもっとしっくりきたんだけど、風が強くなって他のチームより少し苦戦したと思う。それでも明日は新品のハードタイヤを2セット使えるし、他のチームにはそれがないから、そこを活かしていきたい。ソフトタイヤは1セット無駄にしたけど、それを考えれば悪くない予選だったと思う。もう少し上のポジションも狙えた気はするけど、レースに向けては前向きに考えている」16番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)「プラクティスでは悪くないペースが見えていたから、もう少しいけると思っていたけど、予選前にコンディションが変わって、競争力を失ってしまった。気温が上がった影響もあるし、グリップやバランスが思うように出てくれなかった。明日は厳しい展開になると思うけど、少しでも前に出られるように全力を尽くす」17番手:エステバン・オコン(ハース)「今日は最適な形に持ち込めなかったと思う。最初の2コーナーだけで0.2秒ぐらいロスしてしまったし、走るごとの改善もあまり見られなかった。グリップ感も良くなかったし、結果的にQ1敗退になってしまった。明日はピットストップも多くなるだろうし、デグラデーションも激しいと思うから、逆転のチャンスはある。レースは面白くなると思う」18番手:角田裕毅(レッドブル)「本当に悔しい気持ちです。今週はずっといいペースがあって、あとは予選で全部まとめるだけだったから、今日はうまくいかなくてフラストレーションがたまりました。毎回思うようにいかないのはつらいです。1回目のアタックは感触が良かったのに、2回目ではバランスが全然違っていて、どこかで何かが変わってしまったように感じました。もしかするとフラップの調整が関係しているかもしれません。こういう接戦の中では、1周ごとの感触をもっと安定させる必要があると思っています。明日は簡単ではないと思いますが、できる限りポジションを上げられるよう全力を尽くします」19番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)「本当にフラストレーションの溜まる予選だった。セッションの最初からブレーキに問題があって、クルマが大きく片方に引っ張られてしまい、そのせいでフロアにもダメージを負ってしまった。そうなるともうクルマの挙動がめちゃくちゃで、まともに走れなくなってしまった。最近の予選とソフトタイヤでの走行について、何が原因でこうなっているのか、チーム全体でしっかり見直さないといけないと思っている。昨日のレースペースは良かったから、明日は全力で挽回してポイントを狙いたい」20番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)「正直、今日の結果は想定外だった。ターン4でブレーキをロックさせてしまって、ワイドに膨らんでしまい、頂点に乗れなかった。それでラップタイムに大きく影響が出たし、結果的にQ1敗退になってしまった。今日のマシンにはポテンシャルがあっただけに、ミスをしてしまったのは本当に悔しい。とはいえ、ここ最近の進歩は励みになるし、明日は後方からのスタートになるけど、戦略の選択肢をうまく活かして、なんとか挽回を狙いたい。ガブリエルが初めてQ3に進出して8番手に入ったのはすごくうれしいし、おめでとうと言いたい」