2025年F1 オーストリアGP初日のフリー走行で11番手以下だったドライバーのコメント。6月27日(金)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリのフリープラクティスが行われた。中団以降では、レーシングブルズのリアム・ローソンとアイザック・ハジャーが12・13番手につけ、まずまずの仕上がりを示した。アルピーヌのピエール・ガスリーはフロア損傷に見舞われながらも14番手を確保し、ハース勢も徐々に調子を上げてきている。なお、キミ・アントネッリは11番手にとどまりつつもロングランでの手応えを...
一方、ウィリアムズはFP1で好調だった反動か、セッティング変更が裏目に出て2台揃って苦戦。コラピントは最下位に沈んだ。ザウバーではガブリエル・ボルトレトがトップ10入りの好走を見せた一方、ニコ・ヒュルケンベルグは低迷。チーム間の差がわずか数コンマに収まるこの短いサーキットでは、ほんのわずかな進化が明日の予選結果を大きく左右しそうだ。11番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)「全体的には難しい一日だったが、学びは多くてポジティブな内容だった。FP1もFP2も走り出しは良かったが、このサーキットは短いのでシングルラップでうまくまとめるのが難しい。ソフトタイヤではどのラップも少しずつミスがあり、最大限の力を出し切れなかった。明日のFP3ではそこを改善するつもりだ。ロングランの方はまずまずで、クルマのバランスも悪くなかった。荒れた路面のサーキットはこれまで我々にとって難しい条件だったが、W16の最近の改善が役立っていればいい。今夜は注力すべきポイントがはっきりしているから、さらに前進した状態で週末に臨みたい」12番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)「今週末はここまでかなり接戦になっている。レッドブル・リンクは1周が短いので当然だが、シーズンを通してグリッド全体がこれほどタイトな状態で続いている。予選は特に競争が激しくなるはずだ。クルマの状態は悪くないが、まだ改善の余地はある。今のところは良いウィンドウに入っていると思うし、もっと速さを引き出せるはず。Q1ではトラフィックが大きな課題になるから、タイヤの温度管理やアウトラップの手順も非常に重要になる。できる限りの準備をして、結果につなげたい」13番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)「今日はFP1とFP2で似たような感触だった。FP2の方が少しだけ快適に走れたが、ここはとにかくフィールド全体の差が非常に小さい。あとコンマ数秒あれば順位は大きく変わる。Q3進出は簡単ではないが、すべてをまとめることができれば可能性はある。現時点ではアストンマーティンの方がやや速い印象だが、我々も全力を尽くす」14番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)「今日はアップダウンのある一日だったし、まだ改善の余地がある。毎週金曜日に言っているが、特にここではラップが短いのでタイム差が非常にタイトだ。コンマ1秒、2秒で6〜7ポジション動く。それだけにラップをまとめて細部を突き詰めることが大事になる。FP1もFP2もラップには満足している。いくつか見つけた課題に今夜取り組むつもりだ。FP2ではフロアを損傷していたことがわかり、後半にクルマの感触が悪かったのもそれが原因だった。明日までにどれだけ改善できるか見ていく」15番手:エステバン・オコン(ハース)「今日はまだプラクティスだから何とも言えないが、全体としては正しい方向に進んでいると感じている。クルマを少しずつ改善できていて、FP1からFP2にかけては確実にパフォーマンスが上がった。明日はさらにもう一段階上げる必要がある。全体が非常に接戦で、このサーキットはコーナー数も少ないから、ちょっとした差が大きく影響する」16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「正直なところ、僕たち自身も少し混乱している。悪くはないが、素晴らしいというわけでもない。風向きの変化を理解する必要がある。特定の風向きに対して僕たちは苦手なところがあって、それが影響していた可能性がある。ハードコンパウンドではまだ良かったが、ソフトタイヤを履くと一気に後退してしまった。そこを明日までに分析しなければならない。FP3ではいくつか試す予定だし、いつも土曜にはある程度巻き返せている。明日は気温も上がるはずで、それによって状況がリセットされる可能性もある。タイヤをうまく機能させることができれば、クルマの基本的な性能には自信があるし、レースペースもある。どうなるか見てみたい」17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)「FP2のタイムシートだけを見ると厳しい結果に見えるが、内容的にはポジティブだった。ソフトタイヤではラップをうまくまとめきれなかったが、ミディアムとハードでは競争力が感じられた。他のチームと比べてソフトタイヤでのグリップ維持に苦労している。今夜しっかりと分析して、週末を通じて改善していく」18番手:オリバー・ベアマン(ハース)「今日は厳しい一日だった。速さが足りなかった。ここは1周が短いサーキットなので、全体の差も小さく、その分小さなミスが順位に大きく影響する。自分自身のドライビングもまだ改善の余地がある。特に高速域でのパフォーマンスが不足していたので、そこを重点的に見直したい。まだ心配する段階ではないし、最近は金曜に遅くても土曜に巻き返せている。FP1からも改善できているので、この流れを続けていければいい」19番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)「今日はすべてがうまくかみ合ったとは言いがたい。FP2ではアップデートされたフロアを試したり、いくつかセットアップを試したが、期待したような改善は得られなかった。グリップもバランスも少し不安定だった。とはいえ金曜日はデータを集めて学ぶ日だ。ガブリエルが見せたパフォーマンスはチームとしてのポテンシャルを示しているし、彼の走りは良いベンチマークになる。今夜はデータを深掘りして、明日に向けてより多くのパフォーマンスを引き出したい」20番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)「過去数戦でもそうだったが、金曜日はなかなかうまく噛み合わない。クルマの感触自体は悪くなかったし、FP1の方がFP2よりも走っていて良かった。特に予選用のアタックでは、まだ力を引き出せていない印象がある。高燃料時の方が良い感触だった。予選向けにもっと改善しないといけない。バルセロナやモントリオールでは金曜から土曜にかけてしっかり巻き返せたので、今回も同じことを目指す。ここはラップが短いから細部の差が大きく順位に響く。すべてのディテールが重要になると思っている」
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