2025年F1 オーストラリアGP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、アルバート・パーク・サーキットにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というレンジで軟らかいコンパウンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
日曜日の降水確率は70%と予報されているが、仮にドライレースとなった場合はミディム - ハードと繋ぐワンストップ戦略が最速だとピレリは予想している。また、雨によって路面がリセットされた場合、グレイニングが発生する可能性があり、その場合は2ストップ戦略も選択肢に入ってくる。上位チームは、通常のドライでの決勝も想定してハードとミディアムの新品を残しているが、フェラーリやレーシングブルズの角田裕毅など、新品を残していないチームもある、マリオ・イゾラ (ピレリ・モータースポーツ・ディレクター)「非常に接近した見応えのある予選セッションだった。データが裏付けるように、Q2で予選通過した15人のドライバーのタイム差は7分の1秒強、トップ10には7チーム、Q2には9チームが名を連ねた。Q3の最終ラップは、ポールポジションが4回も入れ替わるという大接戦だった。明日は非常に予測が難しい状況になりそうだ。まず、現在の予報では午前中は大雨になるが、午後には弱まる見込みだ。したがって、3つのシナリオが考えられる。1つ目は、レースが完全にウェットコンディションで行われるというシナリオで、この場合は何が起こってもおかしくない。我々にとっては、今年、トレッドデザインを少し変更して改良された新しいエクストリームウェットタイヤを実際に試す機会となるだろう。2つ目は、レースが完全にドライコンディションで行われる場合で、過去2日間で見てきたように、例年よりもグレイニングのレベルがかなり低いことを踏まえると、ミディアムとハードを組み合わせたワンストップが最速のソリューションとなる可能性がある。C3とC4は、ほぼゼロに近いデグラデーションを示し、非常に似通ったパフォーマンスレベルを示している。さらに、レースが完全にドライコンディションで行われたとしても、レース前に雨が降って気温が下がったためにトラックの表面状態がリセットされ、グレイニングが起こりやすくなっている可能性を考慮する必要がある。この場合、2ストップが最も一般的な選択肢となり、ミディアムとハードの組み合わせが再び採用される可能性がある。3つ目のシナリオは、ウェットまたはセミウェットのトラックでインターミディエイトタイヤを装着してスタートし、スリックタイヤに履き替える混合コンディションでのレースだ。この場合、ドライバーはハードタイヤに履き替える前に、インターミディエイトタイヤでの走行をできるだけ長くしようとするだろう。スリックタイヤへの履き替えがレース終盤になってから行われた場合のみ、ソフトタイヤの出番がある。いずれにしても、楽しい午後になりそうだ!」
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