F1は、オーストラリアとバーレーンへの入国のために特別にチャーター機を手配したと報じられている。新型コロナウイルスの発生によってすでにF1中国GPの延期が決定しているが、その後の感染の急速な拡大によってオーストラリアGP、バーレーンGP、ベトナムGPの開催も不確実な状況となっている。
特に感染が拡大しているイタリアに対しては各国の対応は厳しくなっており、イタリアを拠点とするフェラーリ、アルファタウリ、ピレリのスタッフには検疫措置がとられるとも噂されているが、F1はオーストラリアとバーレーンへの入国のために特別にチャーター機を手配したと報じられている。フェラーリの広報担当は「状況が常に変化していることはわかっていますが、報道されているものに反し、オーストラリアとバーレーンへの出発の時期は確認されています」と アンサ通信 に語った。オーストラリア・グランプリ・コーポレーションのCEOであるアンドリュー・ウェストコットは、イベントが予定通り進行することを確認している。「Formula 1 Rolex Australian Grand Prix 2020の全員の健康と安全が最優先事項だ」とアンドリュー・ウェストコットはコメント。「オーストラリア・グランプリ・コーポレーションは、各イベントで強固な健康、安全、緊急管理体制を整えており、この問題に対処するために保健機関および関連する政府および緊急サービス組織と協力して取り組んでいる」「我々は引き続きグランプリに向けて状況を注意深く監視し、ビクトリア州および国家最高保健責任者、オーストラリアの健康保護主任委員会などの主要な専門家から指導を受けている」「この段階では、さらなる旅行禁止の兆候も、F1とチームが通常どおりに到着しないという兆候もない」「F1も改めてオーストラリアGPが開催されることを確認している。我々は彼らとチームをメルボルンに迎えることを楽しみにしている」バーレーンの状況に関して、バーレーン・インターナショナル・サーキットの広報担当は、F1スタッフが数時間以上待たされる可能性があるとの見方を否定した。「これらのイニシアチブの文脈において、バーレーン国際サーキットは、その準備が今月後半に成功した安全なグランプリをもたらすと確信している」と広報担当はコメントした。。しかし、ベトナムは別の話になる可能性がある。特に、イタリアから渡航者に関しては新型コロナウイルスの拡散を制限するために厳しい規制を敷いている。現状では、F1のイタリアを拠点とする派遣団は14日間の隔離措置がとられ、イタリア人をビザなしでベトナム国内に入国させることを禁止した。「中国、韓国、イタリア、イランからベトナムに入国するすべての渡航者は、入国前に医療宣言と14日間の医療検疫を実施する必要がある」とヘトナムは公式声明で述べた。フェラーリのF1チーム代表マッティア・ビノットは、それがF1のイタリア人にとって大きな問題であると認める。「我々とアルファ・タウリが影響を受けるだけではない。アルファロメオとハース、そしてもちろんピレリについても考えている。4チームがレースができない状況になる可能性がある」「そうなった場合、グランプリを開催すべきだろうか? 最終的には私が決定することではない」しかし、ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、F1が状況をうまく処理できると確信していると語る。「我々はフォーミュラワン・マネジメントと良好な関係にある」とコメント。「我々は気を配りを続けているが、毎分心配しなければならないわけではない。状況は常に変化している。我々は自分が望むものを計画できるが、明日はすべてが再び違って見えるかもしれない」