アウディは、2016年にWEC世界耐久選手権に参戦するマシン『Audi R18 e-tron quattro 』を発表した。Audi R18 e-tron quattroの名前を継続したディーゼルターボを搭載する新型LMP1カーは、ハイブリッドの放出エネルギー量を昨年までの4MJから6MJに変更している。アウディ・スポーツのLMP1責任者を務めるクリストファー・ラインケは「6MJにステップアップすることは非常に重要なことであり、もうひとつの武器を手に入れることになる」と述べた。
2014年に導入されたLMP1規約では、事実上6MJのターボディーゼルは、8MJのガソリン車と同等視されている。ライバルでガソリンエンジンを搭載するポルシェとトヨタは、2016年から8MJへと移動する。アウディは、2012年から採用していたフライホイール型のエネルギーストレージや機械式のバッテリーシステムを捨て、2015年にポルシェが採用したリチウムイオンバッテリーに切り替えた。公開された写真では、新型Audi R18 e-tron quattro が、空力面で限界まで攻めていることがわかる。アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「新しいAudi R18で、我々は明確なシグナルを発している。アウディは、ル・マン24時間で世界で最も成功した自動車効率技術であるTDIにこだわりモータースポーツに全力で取り組み続けていく」と述べた。2016年型のR18 e-tron quattroは、今月初めにポールリカールで初走行を実施しており、12月にアメリカのセブリングで本格的にテストを開始する。
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