非常に多忙な木曜日を乗り切り、アウディスポーツ チームヨーストは、2015年のモータースポーツシーズン最大の山場となる、ル・マン24時間レース(日本時間6月13日22時スタート)に向け、万全の準備を整えた。アウディスポーツ チームヨーストのメカニック達は、水曜日に行われた予選1日目が終了すると、3台のAudi R18 e-tron quattroすべてに全面的な改修を加え、レース仕様のセッティングに変更した。
過酷な作業ではあったものの、3台のマシンは19:00から行われた2回目のセッションまでに、すべての作業を終了した。アウディスポーツLMPプロジェクトリーダーのクリス・レインケは「このやり方は、我々にとっては何年も前から採用し、これまでに優れた実績を残している手法なのですが、熟練したテクニックや高度に組み上げられた作業手順など、まさに”アウディトップサービス”と呼べる卓越したメカニック達だからこそ実現出来るものです。彼らには、とても感謝しています」とコメント。アウディスポーツ チームヨーストは、木曜日に設けられた予選セッションで、3台すべてのAudi R18 e-tron quattroの決勝に向けたセットアップ、特にタイヤの最終仕様判断を行った。本日も何度かの走行中断に見舞われたにも関わらず、マシンの状態はこれまで以上に良好になった。アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「本日も、決勝レースへの準備を進めていました。その結果、3台のマシンはすべて、ドライバー達が快適にレースを闘える状況が整ったと確信しています。ドライバーが快適に走れるというポイントは、ここル・マンでは非常に重要な要素です。それがあってこそ、非常に重要な要素であるタイヤへの負担を最小限にすることが可能となります。この点で、我々は非常に優れた状態になっていると考えています」とコメント。今年で83回目を数える世界に名だたる耐久レースに臨み、アウディスポーツ チームヨーストは、今やAUDI AGが生産する市販モデルすべてに採用されている、高効率テクノロジー”Audi ultra”を最大限に活用している。リヤアクスルをTDIエンジンで、フロントアクスルを電気で駆動し、一新されたエアロダイナミクスを採用した最新モデルのAudi R18 e-tron quattroは、世界中でもっとも低燃費で走行するレーシングカーだが、ル・マンのユーノディエールでの最高速は340km/hにも達する。3台のAudi R18 e-tron quattroは、前方のポルシェ勢3台、後方にトヨタ勢2台を従えてのスタートとなる。ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル) / ロイック・デュバル(フランス) / オーリバー・ジャービス(イギリス)のトリオが駆るAudi R18 e-tron quattroのゼッケン8号車は、2列目からのスタートとなる。3列目は、アンドレ・ロッテラー(ドイツ) / マルセル・ファスラー(スイス) / ブノワ・トレルイエ(フランス)トリオのゼッケン7号車と、フィリップ・アルバカーキー(ポルトガル) / マルコ・ボナノミ(イタリア) / レネ・ラスト(ドイツ) のゼッケン9号車という、2台のAudi R18 e-tron quattroが控えている。ゼッケン8号車のトップタイムは、水曜日のセッションで平均速度245.5km/hのラップタイムを出したロイック・デュバルが記録した。ゼッケン7号車は、アンドレ・ロッテラーのタイムにより、それまでの6番手から5番手に浮上。ゼッケン9号車のトップタイムは、フィリップ・アルバカーキーが記録した。ル・マン24時間レースの模様は、audi-motorsport.comが、参戦する3台のAudi R18 e-tron quattroのコクピット映像を配信する。さらに公式ツイッターアカウント@Audi_Sportでは、レース期間中に最新の情報を配信し続ける。
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