2025年にF1へデビューしたアンドレア・キミ・アントネッリは、2026年シーズンに入り一気に評価を高めている。上海と鈴鹿で連勝を飾り、史上最年少でランキング首位に立つなど、メルセデスの判断が正しかったことを証明しつつある。その一方で、次なる“アントネッリ級”の逸材は誰なのかという議論も加速している。そうした中、F1解説者アレックス・ジャックは、すでにその候補がアウディの育成プログラムにいると指摘した。
アウディが確保した“次世代の主役候補”ジャックは、アウディF1ジュニアに所属する17歳のフレディ・スレーターを次世代の有力候補として挙げた。「ジュニアカテゴリーにおける“次のアントネッリ級”の才能は、17歳のF3ドライバーであるフレディ・スレーターだ」とジャックは述べている。「この若いイギリス人が現在の成長曲線を維持できれば、チームが勝利争いに加わるタイミングでF1昇格の可能性がある」アウディはザウバーを母体としてF1参戦を進めているが、現時点では競争力の面で苦戦が続いている。それでも、若手育成という観点では将来への布石を着実に打っている状況だ。フレディ・スレーターの実績と評価スレーターはジュニア時代から圧倒的な実績を残してきたドライバーだ。2023年にジネッタ・ジュニア選手権を制覇すると、2024年にはイタリアF4とUAE F4でタイトルを獲得。特にイタリアF4では20戦中15勝、16回の表彰台という圧倒的な成績を記録している。さらに2025年にはフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ(FRECA)を制し、2026年にF3へステップアップ。開幕戦メルボルンではフィーチャーレース2位に入り、ランキング3位につけている。こうした実績から、スレーターはすでにF1昇格候補として現実的な位置にいると評価されている。アウディとマクラーレンの争奪戦スレーターの将来性は複数チームが注目しており、マクラーレンも獲得を狙っていたとされる。しかし最終的に契約を勝ち取ったのはアウディだった。ワークス体制として長期的なプロジェクトを進める同チームにとって、将来のエース候補を早期に確保できた意義は大きい。現在のパフォーマンスやチーム体制には課題も残るが、若手育成という点では確実に前進している。スレーターの成長が続けば、アウディがトップ争いに加わる時期と重なる形で、F1昇格というシナリオも現実味を帯びてくる。
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