アウディは、同社がF1に参戦するかもしれないとの噂をきっぱりと否定した。アウディの親会社であるフォルクスワーゲンは、エンジンサプライヤーとしてF1に参戦することに興味を持っているとされており、フォルクスワーゲンのモータースポーツ代表クリス・ニッセンは「グループ内なのは確かだし、アウディ、ポルシェ、またはフォルクスワーゲンになるかもしれない」とコメントしていた。
しかし、アウディのモータースポーツ代表を務めるヴォルフガング・ウルリッヒは、F1に関心はないと述べた。「テクノロジーに市販車の開発との関連性がない限り、F1とアウディは合わないと考えている」とヴォルフガング・ウルリッヒは語る。アウディは、今年のル・マン24時間で1-2-3フィニッシュを飾っており、DTMにも参戦している。「そのテクノロジーは、我々のクライアントが使用しているものと密接に関連しており、それらは直接モーターレーシングから利益を得ている。F1はそうではない」とヴォルフガング・ウルリッヒと主張。近年、F1ではコスト削減の努力がなされているが、トップチームはまだ競争力をあげるために1億5000万ユーロを費やしている。しかし、DTMの予算は3000万ユーロ以下であり、ヴォルフガング・ウルリッヒは「2012年の新しいレギュレーションは、予算をおよそ50%削減することを目指している」と語る。「DTMは費用対効果のベンチマークであり続けている」