アストンマーティン・ホンダF1は、2026年F1ベルギーGP予選でも厳しい戦いを強いられた。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールは最後尾を占める結果となり、パワーユニット交換によるペナルティも重なって決勝はさらに厳しい状況で臨むことになる。それでもチームは現状を冷静に受け止めている。マイク・クラックは、スパ・フランコルシャンが今季もっとも苦戦するサーキットになることは事前から想定していたと明かし、すべての照準は次戦ハンガリーGPで投入予定のアップグレードへ向けられていると語った。
「現実を受け止めて最善を尽くす」ベルギーGP初日からアストンマーティン・ホンダF1は厳しい現実に直面していた。高速区間が続くスパではAMR26の弱点が露呈し、空力効率やエネルギーマネジメントの課題がタイム差となって表れた。初日の時点でアロンソは「このコースでは苦戦することは分かっていた」と語り、ストロールも「ハンガリーまで耐える週末になる」と認めていた。そうした状況は予選でも変わらず、アロンソ21番手、ストロール22番手という結果となった。クラックも予選後、現状について率直に受け止めている。「また厳しい土曜日になったが、これが今の我々の現実だ。我々は予選を確実にやり切ることだけに集中していた」「タイヤの準備はランスもフェルナンドもうまくできていたし、ベストラップでは2人ともトウを得られる位置にマシンを置くこともできた」「現在のパフォーマンスレベルでは、決勝も簡単なレースにはならないだろう。それでも明日は引き出せるものをすべて引き出すことに集中する」ブダペスト投入のアップグレードへ照準クラックはベルギーGP開幕前から、この週末は「結果を争えるサーキットではない」と繰り返し説明していた。「予想どおりだった。このサーキットは今季もっとも厳しいコースになると思っていたし、現実にその通りになっている。ここでは結果を争える状況ではなく、何かを期待するのは甘い考えだ」さらに雨による番狂わせについても現実的な見方を崩さなかった。「天候など特別な条件が重ならなければ難しいだろう。そうなるとは期待していない」その一方で、チーム全体の士気を維持する重要性も強調していた。「我々はやるべきことを続けなければならない。モチベーションを失って重要な部分を見落としてはいけない。より良いマシンを手にした時こそ、その積み重ねが生きてくる。だから我々は集中を切らさず、より速いマシンを待っている」そして予選後には、その思いをさらに端的な言葉で締めくくった。「あと1戦を戦い抜けば、ブダペストに集中することができる」苦しい週末を乗り越え ハンガリーGPが正念場ストロールは予選前のセットアップ変更によって一部の改善を感じていたものの、「狙っていた完璧なトウを得られず数十分の1秒を失った」と説明。それでも「ペース自体は予想どおりで、ここでは戦える状況ではない。今はこの週末を終え、ブダペストで待つものに集中することが重要だ」と語っている。アロンソも「この10戦ずっと続けてきたように、明日もできる限りのことをやるだけだ。少しでもパフォーマンスを見つけるため学び続け、最高のレベルでレースを戦う」とコメントした。アストンマーティン・ホンダF1にとってベルギーGPは苦戦を覚悟した一戦だった。しかしチームは現状に言い訳をすることなく、限られたパフォーマンスを最大限に引き出す姿勢を貫いている。すべての視線は、大規模アップグレードが予定される次戦ハンガリーGPへ向けられている。