アストンマーティンは2026年F1マイアミGPのスプリント予選で深刻なパフォーマンス不足と信頼性問題に直面し、両車が最後尾に沈む厳しい結果となった。ランス・ストロールはほぼ走行できず、フェルナンド・アロンソも107%ルールを超えるタイムに終わるなど、チームは今季最悪レベルの内容となった。フリー走行から兆候は現れていた。走行時間の半分をガレージで過ごし準備不足のまま予選に突入。
その結果は、単なる不運ではなく構造的な問題を強く示唆するものとなった。F2より遅いラップタイムという異例の事態も含め、状況は深刻さを増している。走行不能に近いストロール 技術トラブルが直撃ストロールはブレーキトラブルにより、ほとんど走行できないままセッションを終えた。「ブレーキに問題があったけど、正確な原因はまだ分かっていない。少なくとも数周は走りたかったが、結局1周も完了できなかった。シーズン序盤から抱えている問題と同じような状況だ」フリー走行でも十分な走行時間を確保できておらず、マシンのセットアップも進まないまま予選に臨むことになった。今回のマイアミではアップデートも投入されておらず、問題解決の糸口すら見えない状況だ。アロンソは107%超え F2以下の衝撃的タイムアロンソは1周の計測には成功したものの、ミスにより大きくタイムを失い、1分41秒311にとどまった。このタイムはF1の基準から大きく遅れるだけでなく、同週末のF2最下位タイム(1分41秒157)をも下回るという衝撃的な内容だった。このF2最下位タイムは、皮肉にもアストンマーティンの育成ドライバーであるキアン・シールズ(AIXレーシング)が記録したものだった。さらに、このラップはSQ1トップのランド・ノリスの107%を大きく超えており、本来であればスプリント出走資格を失う可能性があった。しかしスチュワードはフリー走行でのタイムを考慮し、両車の出走を特例で許可。結果としてアストンマーティンは21番手・22番手からスプリントに臨むことになった。構造的問題が露呈 アストンマーティンの底打ち感今回の内容は単なる一度の失敗ではなく、マシンの根本的な競争力不足と信頼性問題が同時に表面化したものだ。ストロールの走行不能、アロンソの107%超え、そしてF2以下という比較は、その深刻さを端的に示している。アップデートなしで臨んだマイアミで状況はさらに悪化し、アストンマーティンはシーズンの中でも最も厳しい局面に突入している。ここから立て直せるかどうかが、今後の勢力図を左右する重要な分岐点となりそうだ。