アストンマーティンF1の2026年シーズンは、開幕からわずか3戦でコンストラクターズ最下位に沈む厳しいスタートとなった。2台合わせて完走はわずか1回にとどまり、予選・決勝ともにトップから約3.5秒遅れというパフォーマンス不足が浮き彫りになっている。その背景にはホンダのパワーユニットの問題が指摘されている一方で、長年F1を席巻してきたエイドリアン・ニューウェイにも視線が向けられている。開幕前からパドック内では評価が割れており、現在の苦戦はその見方を裏付ける形にもなりつつある。
ニューウェイ評価は開幕前から分裂していた報道によれば、ニューウェイのアストンマーティン加入は歓迎一色ではなかった。パドック関係者の間では「すでに全盛期を過ぎた」とする見方もあり、評価は当初から二分されていた。ある関係者は、ニューウェイが手がける最初のマシンについて「太ったグリーンのクジラになる」と予測していたとされる。その後、AMR26が実際に最低重量を上回るオーバーウェイト状態にあることが明らかになり、この見方が現実味を帯びる結果となった。一方で、レッドブルで長年成功を収めたニューウェイが新天地で再び輝きを取り戻すと期待する声も存在した。環境の変化が彼を“再活性化”させるという見立てである。責任はPUかシャシーか 交錯する評価現状のパフォーマンス不足については、主にホンダのパワーユニットが原因とされている。しかし、ニューウェイ自身はシャシーについて「グリッド上でトップ5に入る」との認識を示しており、責任の所在は明確ではない。ただし、チーム全体の結果を踏まえれば、設計面にも一定の課題があるとの見方が強まりつつある。特に重量面の問題は、パフォーマンス全体に影響を及ぼす要素として無視できない。“語られない問題” 年齢という現実ニューウェイはF1史上でも屈指の実績を持つエンジニアであり、これまでに15台のタイトル獲得マシンを設計してきた。しかし現在、議論の中心に浮上しているのが年齢という要素だ。今年で68歳を迎えるニューウェイが、今後どこまでフルタイムで第一線に立ち続けられるのかは不透明だ。現在のアストンマーティンの状況を考えれば、競争力を取り戻すには数年単位の時間が必要とみられている。その過程で、ニューウェイが長期的に関与し続けるのか、あるいは別の体制へ移行するのかは大きな焦点となる。チーム体制再構築が鍵を握る短期的な課題として挙げられているのは、チーム体制の整理だ。特にチーム代表ポジションの補強が重要視されており、ニューウェイが設計業務に専念できる環境の構築が求められている。報道では、元レッドブルのジョナサン・ウィートリーの加入が有力視されている。もし実現すれば、組織運営と技術開発の役割分担が明確になり、現在の混乱を収束させる一手となる可能性がある。アストンマーティンF1にとって2026年は、単なる苦戦のシーズンではなく、チームの将来像を左右する重要な転換点となりつつある。ニューウェイの評価、ホンダPUの改善、そして組織体制の再構築――複数の課題が絡み合う中で、反撃への道筋が問われている。Source: F1 OVERSTEER
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