アストンマーティンF1がエイドリアン・ニューウェイが2026年F1中国GPを欠席した理由について説明した。現地では不在が憶測を呼んだが、チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、もともとの出席計画に沿ったものだと強調している。開幕戦オーストラリアGPでチーム代表として現場を指揮したニューウェイは、今季マシンAMR26の設計にも関与している。ホンダのパワーユニットを巡る問題が続くなかでの中国GP欠席だっただけに注目を集めたが、アストンマーティンは特別な事情や内部対立を否定した。
中国GP欠席は当初からの計画アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックは、F1中国GPの週末にエイドリアン・ニューウェイが現地・上海に姿を見せなかった理由について、事前に決められていたスケジュール通りだと説明した。名高い設計者であるニューウェイは、開幕戦オーストラリアGPではチーム代表として指揮を執ったが、上海ではその持ち場を離れていた。67歳のニューウェイにとって、F1でチーム代表を務めるのは長いキャリアのなかでも今回が初めてであり、今季のAMR26の設計にも携わっている。ニューウェイはメルボルンで、チームの現在のパフォーマンス状況と、問題を抱えるホンダのパワーユニットについて率直に語り、大きな注目を集めていた。その際ニューウェイは、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの両名が、ホンダのパワーユニットが引き起こす極端な振動により「永久的な神経損傷」の危険を伴うため、マシンでレース距離を走り切ることができないと世界のメディアに明かしていた。そのため、シルバーストンを拠点とするチームにとって非常にデリケートな時期に、中国GPでニューウェイが不在だったことは、当然ながら多くの疑問や憶測を呼ぶことになった。しかしクラックは、ニューウェイがピットウォール、あるいは中国そのものにいなかった理由について、陰謀論のような見方を素早く否定した。「彼がどこに来るべきか、どこには来ないのかについては計画があるし、我々はそれを変更していない」とクラックは語った。さらに、今季この先も欠席するレースがあるのかと問われると、クラックはこう答えた。「その計画を確認しなければならないが、エイドリアンが全レースに来ないことは当初から明らかだった」現代のF1ではリモート業務も可能アストンマーティンでは、昨年のチーム代表で、現在はチーフ・ストラテジー・オフィサーを務めるアンディ・コーウェルと同様に、ニューウェイもシーズン全戦には帯同せず、およそ3分の1のレースを欠席するとみられている。ニューウェイは、自身がチームにどれだけ価値を提供できるかという観点から、どのレースに出席するかを判断していく見通しで、欠席するレースは現時点で完全に確定しているわけではないようだ。クラックは、テレビ中継を例に挙げながら、現代のF1では遠隔でも仕事を進められると指摘した。「今の時代は現代的なコミュニケーション手段があるから、人がどこに座っているかは本当に大きな問題ではないと思う」とクラックは語った。「スカイ・ドイツがオーストラリアGPをドイツから実況していたと聞いた。だから、今の時代はそれも問題ではないと思う」実際、近年はすべてのチーム代表が全レースに出席するわけではない。そのため、ニューウェイの上海欠席は実質的には大きな話ではなく、アストンマーティンは今回、その火種を早い段階で抑え込んだ格好だ。次戦はホンダのホームレースとなる鈴鹿であり、ニューウェイも現地入りする可能性が高い。その後は鈴鹿からマイアミまで5週間の間隔が空くため、その期間を活用しながら、さくらの施設と連携してパワーユニットの問題改善を進めていくことになりそうだ。
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