フェルナンド・アロンソとランス・ストロールを擁するアストンマーティンは、2026年F1中国GPのスプリントと予選を通して厳しい週末を強いられた。スプリントではアロンソが17位、ストロールが18位で完走したが、予選では両車ともQ1敗退となり、アロンソが19番手、ストロールが21番手に終わった。それでもチームにとっては一定の収穫もあった。アロンソはハードタイヤ、ストロールはソフトタイヤでスプリントを走行したことで、決勝に向けた重要なデータを収集。
信頼性面でのトラブルも発生せず、チームはマシン理解を深めながらパフォーマンス改善を模索している。クラック「データは得られたが運転が難しい」チーフトラックサイドオフィサーのマイク・クラックは、マシンの扱いづらさが課題になっていると認めた。「両マシンとも上海で多くの周回を重ねることができたが、Q1を突破することはできなかった」「このマシンについての理解を深めながら知識を積み重ねており、それが今後のレースでパフォーマンスを見つける助けになるはずだ」「今日は2台とも信頼性に問題なく走行し、重要なデータを得ることができた。しかしマシンは決して運転しやすいものではない。今夜チームで集まり、今後に向けてどこを改善できるか確認していく」アロンソ「これが僕たちの限界だった」フェルナンド・アロンソは、予選ではマシンのポテンシャルを最大限引き出したものの、純粋なパフォーマンス不足を認めた。「予選ではマシンからすべてを引き出せたと思うし、これが僕たちにできるベストだったと思う」「今日はトラブルのない一日だったし、予定していたプログラムもすべてこなすことができた。でも僕たちは単純にパフォーマンスが不足している」「明日のレースは完走を目指して、このパッケージについてレースコンディションの中でさらに学んでいきたい」ストロール「マシンの挙動が予測しづらい」ランス・ストロールは、バランス面の問題が予選を難しくしたと説明した。「今日は厳しい予選セッションだった。バランスに苦しんでいて、アンダーステアとリアのホイールロックが出てしまい、マシンの挙動が予測しづらかった」「どこを改善できるかデータを確認する必要がある。周回ごとに学びながら、走行距離を重ねてこのマシンを理解し、直面しているいくつかの課題を解決していかなければならない」折原「信頼性向上へ正しい方向に前進」Honda F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、週末を通じて信頼性改善の手応えを得ていると説明した。「昨日のフリー走行ではスムーズにセッションを進めることができ、走行距離を重ねながら多くのデータを収集できました。その結果をもとに、本日のスプリントレースおよび予選に向けたデータの最適化を行いました」「スプリントレースではフルディスタンスを走り切ることができ、我々が正しい方向に前進していることを示す一日となりました。これはHondaとして信頼性向上に向けた重要な一歩であり、引き続き改善に向けて全力で取り組んでいきます」「メルボルンではバッテリーへの振動を低減するための新たな対策を導入し、週末を通して約300〜400kmを走行しました。中国でも走行距離を重ねることができたことで、一定の自信につながっています」「明日の決勝では約300kmを走行しますが、レースを最後まで走り切ることで、これらの対策が十分に機能していることを確認していきたいと考えています。HondaおよびAston Martin Aramco Formula One™ Teamにとって、一周一周が重要な意味を持っています」アストンマーティンにとって中国GPは厳しい展開となっているが、決勝ではスプリントとプラクティスで得たデータをもとに巻き返しを狙う。まずは完走を果たしながら、このパッケージの理解をさらに深めていくことが重要になりそうだ。