2026年F1中国GPの週末、アストンマーティンのガレージにはチーム代表エイドリアン・ニューウェイの姿がなかった。チームはシーズン序盤から苦戦しており、上海でも状況は大きく改善していない。予選ではフェルナンド・アロンソとランス・ストロールが19番手と21番手に沈み、依然として厳しい戦いが続いている。そうした状況の中で、ニューウェイは現地入りせず、遠隔でチームの業務に関わる形を取っている。
ニューウェイは中国GPを欠席 レッドブル時代にはなかった判断報道によると、ニューウェイは中国GPに現地入りしておらず、遠隔で作業を続けている。今回の欠席は突発的なものではなく、もともと渡航しない予定だったという。しかしこの判断は、F1チーム代表としては極めて異例のものだ。チーム代表は通常すべてのレースに帯同する立場とされる。実際、レッドブル・レーシングを20年間率いたクリスチャン・ホーナーは、その在任期間中に一度もレースを欠席しなかったとされている。アストンマーティンの苦境 現場の対応はマイク・クラック上海では、アストンマーティンの現場対応はトラックサイド・エンジニアリングディレクターのマイク・クラックが担っている。クラックはオーストラリアGPでは記者会見にも出席しており、チームの広報的役割も担っている。一方のニューウェイは、これまでもメディア対応を避ける傾向があり、今回も公の場には姿を見せていない。また、ニューウェイはレッドブル在籍末期にもレース帯同の頻度が徐々に減っており、2026年シーズンにどの程度グランプリへ出席するかは現時点でも不透明だ。ニューウェイはエンジニアであり“チーム代表タイプ”ではない可能性ニューウェイはF1史上でも屈指のマシン設計者として知られているが、必ずしもチーム代表としての資質を持つとは限らないという指摘もある。彼は当初この役職を想定してアストンマーティンに加入したわけではなく、チーム内部の権力争いの末にアンディ・コーウェルとの調整の中でチーム代表を引き受けたとされる。しかし現在の状況を見る限り、その役割を積極的に担う姿勢は見えにくい。アストンマーティンは現在もクリスチャン・ホーナー招聘の可能性が取り沙汰されており、チーム体制の再編が再び議論される可能性もある。現状の体制はチームにとっても、そしてニューウェイ本人にとっても必ずしも理想的とは言えない状況になりつつある。
全文を読む