メルセデスの元モータースポーツ責任者ノルベルト・ハウグが、苦戦スタートとなったアストンマーティンとエイドリアン・ニューウェイを擁護した。2026年F1シーズン開幕を前に、アストンマーティンは厳しい立ち上がりを見せているが、ハウグは「今、見限るのは早すぎる」と強調している。
「彼らを過小評価すべきではない。歴史は繰り返すものだ」とハウグはスカイ・ニュースF1のインタビューで語った。ハウグは1990年から2012年までメルセデスのモータースポーツ活動を率い、1997年にはウィリアムズで成功を収めていたエイドリアン・ニューウェイの獲得にも関与した人物である。1998年にはマクラーレンがコンストラクターズ王座を獲得し、ミカ・ハッキネンがドライバーズタイトルを2度制覇した。そのニューウェイは2005年にレッドブルへ移籍し、2024年末にチームを離脱。2025年からアストンマーティンに加わった。ホンダの立て直し力を強調アストンマーティンの不振の一因は、パワーユニット供給元であるホンダの準備不足にもあるとされている。だがハウグは、状況は急速に変わり得ると見る。「ホンダは過去にいくつか大きなミスを犯してきた。それは我々も知っている。しかし彼らは決して諦めない。体制を立て直し、より強くなって戻ってくる。私は彼らを見限らない」「特にホンダは、一夜にして山を動かすことができる存在だ。だから長く後れを取るとは思わない。メルボルンでは本命ではないだろうが、大きな前進を見せると期待している」AMR26には「目を引くソリューション」ハウグはAMR26の競争力について断定は避けつつも、技術的アプローチには好感を示した。「この段階で最終的な結論を出すのは不可能だ。いくつか非常に目を引くソリューションがある。例えばリアサスペンションがリアウイングの回転支点に固定されている。あの形で見たのは初めてだ」「ただし走行距離が不足している。十分な距離を走らなければ、誰もアストンマーティンの真の競争力を評価することはできない」ニューウェイは常に限界へ挑むハウグは最後に、ニューウェイの開発哲学にも触れた。「私はエイドリアン・ニューウェイと長く仕事をしてきた。かつて完全に使い物にならないマシンを作ったこともある。その結果、前年のシャシーに戻らざるを得なかった」「しかしニューウェイは常に限界まで攻める。だから私は彼らを見限らない」