エイドリアン・ニューウェイがテクニカルマネジングパートナーに就任したことを受け、アストンマーティンが将来的にF1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンの行き先になる可能性があると、チームボスのマイク・クラックが語った。ニューウェイの待望の新役職は火曜日に決定され、65歳の設計の第一人者は今年初めにレッドブルでの仕事から離れ、3月にアストンマーティンに着任する。
年俸3,000万ポンドと言われる契約にサインしたニューウェイは、オーナーのローレンス・ストロールから、2026年から新しいレギュレーションが導入される際にチームをグリッドの先頭に導くことを任される。来年はローレンスの息子であるランス・ストロールと、2度のF1ワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソがチームに残るが、クラックはフェルスタッペンのようなドライバーを獲得するための扉は開かれていると感じている。マックス・フェルスタッペンがオプションになり得るかどうかの質問に対してクラックは「マックス・フェルスタッペンのための扉は、どのチームにとっても常に開かれていると思う」と答えた。「ニューウェイの起用は誰にとっても違いをもたらすと思う。パートナーとのアプローチもまったく違うし、レースドライバーにとっても同じだ。だから、将来に向けて多くの扉が開かれると思う」元ウイリアムズ、ジョーダン、トヨタのドライバーであるラルフ・シューマッハは、フェルスタッペンがレッドブルからの脱出を模索する場合、アストンマーティンが魅力的な選択肢になり得るとクラックの意見に共鳴した。3度のワールドチャンピオンに輝き、現在ランキングトップのフェルスタッペンは、最近のレースでマクラーレン、フェラーリ、メルセデスなどが速さを見せているため、自分のマシンにペースがないことに声高に不満を漏らしている。ニューイは今週初め、アストンマーティンのシルバーストーン本社で紹介された。チーム代表のクリスチャン・ホーナーが個人的な問題に巻き込まれ、王者チームの調和が損なわれそうになったシーズン序盤の困難も相まって、フェルスタッペンがシートを変える可能性は十分にある。「マックス・フェルスタッペン、特に彼の父親ヨスと彼のマネジメント陣は勝ちたいし、世界選手権のタイトル争いをしたいんだ」とシューマッハはFormel1.deに語った。「エイドリアン・ニューウェイは彼らにとって有名な人物だし、ホンダもそうだ。正式なスタートは来年になるかもしれないが、アストンマーティンが早ければ来年にも奇跡的な飛躍を遂げると、私はとても確信している。そして、もしかしたら今年中にもね」「エイドリアンは成功に甘やかされてきたが、成功を保証することでも知られている。もちろん、それが今の彼の目標に違いない。そのために必要なものはすべてアストンマーティンにある」「彼は安心して、絶対的な信頼を得なければならない。彼はただモータースポーツをやりたいだけなんだ。彼の周りには熱狂的な人たちがいて、繊細さはなく、ただひとつの目標、速いクルマを作り、レースに勝つことを掲げている」