アストンマーティンF1のテクニカルディレクターを務めるダン・ファロウズは、メルセデスとフェラーリがレッドブルに追いつくためにそれぞれの2023年F1マシンの「コンセプト」に固執していることに驚かないと語る。フェラーリのイモラでのアップグレードマシンの目玉は新しいリアサスペンションだが、メルセデスの大幅なアップグレードについてはチーム代表のトト・ヴォルフが軽視している。
「我々は自分たちが理解していない何かがクルマにあることを恐れている」とトト・ヴォルフはAuto Motor und Sportに語った。「そのため、アップグレードの目的は、特定の変数を排除することだ」「最終的に安定したプラットフォームを手に入れ、それをさらに開発できるようにしたいと考えている」アップグレードには新しいサイドポッドが含まれると予想されている。023年と2023年の欠陥あるメルセデスは「ノーサイドポッド」の外観を採用していたが、基本的なコンセプトは捨てられてはいない。「メジャーアップグレードだ」とヴォルフは認めた。「しかし、15年間F1に携わってきて、突然0.5秒を稼ぐ特効薬を思いついた人を見たことがない」「しかし、我々はクルマをアップグレードする方法を知っているので、結果がシミュレーションと一致するかどうかは比較的早くわかるだろう。いずれにせよ、このアップグレードは、我々が進むべき方向を示してくれるだろう。しかし、フェラーリとメルセデスは、2023年のマシンコンセプトを完全に捨て、レッドブルの基本をそのまま「コピー」した方が賢明だったという意見もある。しかし、元レッドブルの空力チーフで、現在はアストンマーティンの技術責任者を務めるダン・フォロウズは、彼らが自分たちの路線を維持したことに驚かないと語る。「空力コンセプトの方向性を決めると、実質的に何かを変えることは非常に難しい」とファロウズはmotorsport-total.comに語った。「それが正しい方向性であると最初から確信していなければならない。我々、フェラーリ、メルセデスの間にはコンセプトの違いがあるが、現在は全員が同じようなペースを持っている」「だから、その2チームが間違った方向に進んでしまっていて、何かを変える必要があると主張するのは難しいだろう。時間が経てば経つほど、実際にコンセプトを変えることは難しくなる」