アストンマーティンの最高経営責任者を務めるアンディ・パーマーは、ローレンス・ストロールはF1で勝利することを念頭に置いて同社の株式を購入したと語った。レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールは、アストンマーティンの株式を16.7%取得。取引の一環として、レーシング・ポイントF1チームは、2021年のF1世界選手権からアストンマーティンのワークスチームとして『アストンマーティンF1チーム』へと名称変更される。
また、この取引によってアストンマーティンは、2020年シーズン限りでレッドブルとの関係を終了するというリスクを冒すことになったが、アンディ・パーマーは、ローレンス・ストロールはアストンマーティンがF1で勝つことを望まなければ、同社の株式を購入しなかっただろうと語る。「我々に挑戦を与えるものだ。ストロール氏と話をすれば、彼がただ姿を見せるためだけにパドックにいないことをすぐに悟るだろう」「彼は勝つためにチームに投資している。我々としても表彰台のチャンスすらないチームに関わりたいとは思わない」アンディ・パーマーは、アストンマーティンF1チームに対するローレンス・ストロールの野望とビジョンに感銘を受け、個人レベルでもアストンマーティンF1チームの“中期計画”についてローレンス・ストロールのコンソーシアムと協力することに興奮していると語る。「ローレンスと彼のコンソーシアムは、かなりのビッグネームのグループであり、それはアストンマーティン、そして、彼らが我々に投資した計画に対する大きな自信の表れだ」とアンディ・パーマーは語る。「彼らにはラグジュアリーブランドにおける多大な経験があり、共に仕事をするメンターのグループとして会社、そして、私個人に多大なものを与えてくれる」「より個人的なレベルで、ローレンスは私と信念と情熱の多くを共有している。彼は中期計画を前進させる必要があることを明確にしていた。彼はF1、そして、F1のクルマを販売する能力に情熱を傾けている。彼はハイブリッドV6などの価値を見極めることができる人物だ。それに彼はクルマを愛している。彼は関与することを望んでいる投資家だ。心が離れた投資家ほど悪いものはない」ローレンス・ストロールによるアストンマーティン買収はしばらく騒がれてきた。アンティ・パーマーは簡単な取引ではなかったと認める。「私は徹夜をするには年を取りすぎているが、深夜まで働いていたと言える」とアンディ・パーマーはコメント。「時間はかかったが、会社は過去よりも優れた資金を調達し、第二世紀の計画に従った優れたプロダクトがあり、英国における独自のV6ハイブリッドを構築することへのコミットなどとともに私はここに座っている。そこには説得力がある」アストンマーティンは、1959年と1960年にF1に参戦した経験があり、新生アストンマーティンF1チームは、当時も使用していた伝統のブリティッシュグリーンのカラーリングを復活させると考えられている。