レッドブル・ジュニアドライバーのアービッド・リンドブラッドが、今週末のF1イギリスGPでついにF1デビューを果たす。フリー走行1回目(FP1)にレッドブル・レーシングから出走予定で、通常は角田裕毅がドライブするマシンを託される。17歳のイギリス人リンドブラッドにとって、母国シルバーストン・サーキットで、F1公式セッションに初めて臨むこの機会は、長年の夢の実現となる。初のF1走行を通じてチームに有益なデータを提供しながら、自身のポテンシャルをアピールする狙いだ。
「F1公式セッションを走るのはとても特別な瞬間になる。ずっと夢見てきたことだったし、本当にワクワクしている」と語る17歳のリンドブラッドは初めてF1グランプリ週末についてコメント。「5年近く所属してきたレッドブル・ジュニア・プログラムの一員として、そのキャリアの延長線上でこうしたチャンスをもらえたのは本当に特別なこと。素晴らしい機会を与えてくれたチームに心から感謝している」「そして何より、英国人として、イギリスのサーキットで、イギリスのファンの前でF1デビューできるなんて、本当にすごいこと。できるだけ早くマシンに慣れて、角田選手にとって有益なデータを提供し、チームをいい方向に導く手助けをしながら、自分自身も速く走れるよう全力を尽くす」F3・F2最年少ウィナーの記録を塗り替えた逸材2007年8月8日生まれのアービッド・リンドブラッドは、イングランド・サリー州ヴァージニア・ウォーター出身。カート時代から頭角を現し、2021年にはFIAヨーロピアン・カーティング選手権で年間3位。2023年にはイタリアF4で6勝を挙げて総合3位、ルーキーチャンピオンに輝いた。2024年にステップアップしたFIA F3ではプレマ・レーシングから参戦し、開幕戦バーレーンのスプリントで初優勝。16歳6か月21日でF3史上最年少ウィナーとなった。2025年は冬季にフォーミュラ・リージョナル・オセアニア選手権を制覇し、現在はカンポス・レーシングからFIA F2に挑戦中。サウジアラビアのスプリントで初勝利を挙げ、F2史上最年少優勝記録(17歳243日)を樹立した。7ラウンド終了時点で2勝・3表彰台を記録し、ランキング6位につけている。