レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、アービッド・リンドブラッドが今年後半のF1イギリスGPで金曜フリー走行1回目(FP1)に出走すると明かした。リンドブラッドは最近、レッドブルの要請を受けてFIAから年齢制限の特例措置が認められ、通常18歳以上と定められているスーパーライセンスを前倒しで取得した。
このイギリス人ドライバーは8月に18歳の誕生日を迎えるが、それ以前にF1週末でのデビューを果たすことになり、17歳でグランプリ週末に出走するのはマックス・フェルスタッペン以来初となる。マルコはオーストリア紙「Kleine Zeitung」に対し、「月曜日にイタリアで半日クルマに乗った」と語り、リンドブラッドがF1マシンでの準備走行を行っていたことを明かした。しかし、より大きな機会がすぐに訪れる。彼は母国グランプリで公式セッションに初出走することになる。ただし、マルコはそれがレッドブルのマシンか、レーシングブルズのマシンかは明言しなかった。「彼はシルバーストンの金曜プラクティスにも出走する」とマルコは付け加えた。「彼はメンタルの強さと自信の高さで際立っている。スウェーデンとインドの血を引く彼のバックグラウンドは、明らかにモータースポーツにとって非常に良い影響を与えている」F1の規定では、各チームはシーズン中にルーキードライバーへ最低2回、合計で4回のFP1出走機会を与えることが義務づけられている。レッドブルはすでに今季バーレーンGPで岩佐歩夢を起用している。リンドブラッドは将来的なF1レギュラー昇格に向けて準備を進めている可能性があるが、マルコは今回の早期デビューについて、マックス・フェルスタッペンがスーパーライセンスポイントで11点に達しており、レース出場停止処分が迫っている状況に対応した措置だと説明した。「マックス・フェルスタッペンに関して本当に何か起きた場合に備えて準備している」とマルコは語った。「現在、我々には2人のリザーブドライバーがいる。アービッド・リンドブラッドと岩佐歩夢だ。だが岩佐は日本でのレースとF1のスケジュールが重なることが多い」「我々は一時期、他チームとも契約していて、リザーブドライバーが最大3チームに登録されていたこともあった」「常に万全の状態にあるドライバーを見つけるのは簡単ではない。だからこそ、今はリンドブラッドを起用しているのだ」