元ルノーテクニカルディレクターのニック・チェスターが、アンドレッティ・グローバルのF1プロジェクトに参加したと報じられている。2000年代半ばからルノーのオリジナルチームに長く在籍していたニック・チェスターは、エンストンがロータスに買収された際もチームに残り、ジェームズ・アリソンの後任としてチームのテクニカルディレクターを務め、2016年シーズンに向けてルノーに買い戻された際もチームに残った。
その後、ニック・チェスターは、メルセデスのフォーミュラE部門に移籍し、昨シーズン終了後にマクラーレンに買収されるまで在籍していた。アンドレッティは昨年からF1グリッド入りを目指しており、最近FIAに「関心表明書」を提出し、おそらく早ければ2025年に11番目のチームとしてF1に加わるための公式プロセスを開始した。今年初め、F1参戦に向けてインディアナポリスに2億ドルをかけた新本社の建設を開したアンドレッティは、ゼネラルモーターズのキャデラック・ブランドとの提携を発表し、提案を強化した。また、複数のメディアが報じたところによると、アンドレッティは技術部門の主要な人材の採用を開始しており、その中には今月からアンドレッティに在籍する予定のニック・チェスターも含まれているという。また、アンドレッティは、元ジョーダン、マノー、プロドライブのエンジニアリングディレクターであるジョン・マクウィリアムをチーフデザイナーとして採用したと伝えられている。さらに、チェスターの元ロータス/ルノーの同僚であるジョン・トムリンソンは、アンドレッティのエアロダイナミクス担当責任者に任命された。アンドレッティは、4月に関心表明の申請に対するフィードバックを期待しており、アメリカチームのF1参戦に対するFIAの最終決定は6月に通知される予定となっている。F1参戦が承認された場合、アンドレッティは、ルノー/アルピーヌのF1パワーユニットを搭載する事前契約を結んでいる。