F1トラックデザイナーのヘルマン・ティルケは、F1アメリカGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズのレイアウトがドライバーとチームにとってシーズン最大のチャレンジのひとつになると確信している。ヘルマン・ティルケは、ブラインドとなる上りのターン1のエイペックスや高速コーナーセクションの反りを含めたサーキット・オブ・ジ・アメリカズの構成は、簡単には征服することはできないと考えている。
「このトラックには本当に難しいパートがいくつかあると思うし、最もチャレンジングなサーキットになると期待している」とヘルマン・ティルケはコメント。「ターン1は急勾配の上りとなっており、高低差で鋭く下りのセクターに代わるので、ドライバーはコーナーのエイペックスが見えない。ブラインドになっている」「1回目のプラクティスではドライバーは多くのミスがあると思うが、彼らは世界でも最高のドライバーなので、すぐに学ぶことができるだろう」「ターン1後の“スネーク”セクションはとても速く、ドライバーにとって順応は難しいだろう。トラックにはアップダウンもあり、逆反りのバンクのついてコーナーもある」「ドライバーにとっては厳しいものであり、クルマのセットアップも難しい。タイヤを正しく走らせ続けるのもタフだ。タイヤにより多くの問題が生じる可能性がある。レースにとっては良いことだ」ヘルマン・ティルケの設計するレイアウトは、オーバーテイクのチャンスを改善しようとはしているものの、過去には良いレースを生むことができず、過去に批判の的になっていた。そのため、ヘルマン・ティルケは、F1マシンの実際の走りを見るまで、レースがどれくらいエキサイティングなものになるかという予測をすることを拒んだ。「本当に良いトラックだと思っているが、ドライバーがそれについてどのように言うかを確認しなければならない」「最初の声が重要だし、ポジティブなものになってくれることを期待している。だが、どのように働くかは決してわからない」ヘルマン・ティルケは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズには十分なオーバーテイクポイントがあると考えている。アブダビGPの舞台であるヤス・マリーナ・サーキットは当初、退屈なレースを生んだが、今年はスリリングなレース展開を見せており、予測するのは難しくなっている。「今年、アブダビでは多くのオーバーテイクがあったし、ここにもオーバーテイクのチャンスはある」「結局のところ、速いドライバーが遅いドライバーの後ろにいるときにしかオーバーテイクはできない。逆の場合はオーバーテイクはできない」「速いドライバーがリードしていて、2位のドライバーが遅ければ、オーバーテイクは起こらない。だが、それがレースのドラマであり、ここでも面白いレースになることを期待している」
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