アルピーヌF1チームは、2023年F1オーストラリアGP初日のフリー走行で、エステバン・オコンが6番手、ピエール・ガスリーが10番手だった。アルピーヌは、重い燃費を積んでレースシミュレーション走行を行った数少ないチームのひとつであり、安定した走りを見せた。しかしその分、純粋なラップタイムを犠牲にしており、明日の予選では追いつくことができないかもしれない。金曜日の時点ではトップ10圏内に入っているようだが、それが予選にどう反映されるかは未知数だ。
エステバン・オコン(FP1:1分20秒175/16番手、FP2:1分19秒725/6番手)「メルボルンに戻ってこられるのは嬉しいが、今日はみんなにとってトリッキーな金曜日だった。ハードで順調に周回を重ねた後、フリープラクティス1がGPSの問題で中断され、グリッド全体が影響を受け、ソフトコンパウンドでの走行は非常に難しいものになった。大渋滞が発生し、セッションはすぐに赤旗中断となった。その後、午後のセッションでは、1回だけ良い走りができたが、その後雨が降り出し、予選・決勝前にドライタイヤでの走行が不可能となった。明日と日曜日のグランプリに向けて、今日の限られた学びを最大限に生かすことができるかどうかは僕たち次第だ」ピエール・ガスリー(FP1:1分19秒646/8番手、FP2:1分20秒206/10番手)「今日は僕たちにとって妥当な金曜日だったし、何とか走りきることができたので満足している。1回目のセッションの赤旗、第2セッションの雨と、コース上では決してスムーズな日とは言えなかったので、明日に向けてやるべきことがたくさんあることは間違いない。クルマのセットアップを決定する必要がある。クルマのフィーリングは良かったし、残りの週末に向けて、まずまずのポジションにいると思う。明日と日曜日はドライになるようなので、明日のフリープラクティス3を最大限に活用して、午後の予選にいい形で臨みたい」オトマー・サフナウアー(チームプリンシパル)「プラクティス1では赤旗、プラクティス2では雨と、今日の走行はかなり制限されてしまった。そのため、我々の走行プログラムにも影響があり、燃料を変えたときのマシンのセットアップやタイヤの挙動に関するデータは、通常よりも限られている。ただし、これはどのチームも同じだ。明日の午後のフリープラクティス3は、マシンを微調整するための重要なセッションとなる。今日の中断を考えると、プラクティスでの1周1周が重要であることは確かで、コース上での時間を最大限に活用し、セッション中に学習しなければならない」