アルピーヌF1チームに不満を抱いて関係を断ったアラン・プロストは、早くもチームの内情を暴露。チームが搭載するルノーの2022年型F1パワーユニットには「信頼性の問題がある」と語った。昨年までアルピーヌF1の非常勤取締役およびアドバイザーを務めていたアラン・プロストだが、その役割を退任。ニュースが漏洩されたこと、そして、CEOを務めるローラン・ロッシの自己中心的なチーム運営に不満を露わにしている。
シャシーを製造するエンストン(英国)とエンジンを製造するヴィリー(フランス)の2か所に拠点を置くアルピーヌF1は、最速のエンジンに対して30馬力以上とも言われているギャップを埋めるために2022年シーズンに向けてパワーユニットを大幅に再設計している。アルピーヌF1は新型F1パワーユニットに大きな期待を寄せているが、アラン・プロストは「2022年型エンジンには小さな信頼性の問題がある」とL’Equipeに語った。「テストベンチでのシミュレーション中に、彼らはパワーユニットがまだ望ましいレベルで動作していないことを発見した」ルノーは、過去3年間、基本的に同じパワーユニットのアーキテクチャのバージョンを開発してきた。ルノーのCEO、ルカ・デメオは最近、2022年型のF1エンジンについて「小型、軽量、重心が優れていることで、空力を改善する余地がある」と述べている。アラン・プロスト「これは野心的なプロジェクトです。パフォーマンスの問題もある。マシンがコースに出て初めて分かるだろう」と付け加えた。