アルピーヌF1のエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、2021年F1マシン『A521』が分厚いエアボックスを含めた“ぽっちゃり体型”に繋がった“技術的な選択”について説明した。新生アルピーヌF1の2021年F1マシン『A521』は、鮮やかなブルーのカラーリングが好評を博しているが、F1プレシーズンテストで登場した実車のぼてっとしたエアボックスとボディワークのデザインは決して好意的には受け入れられなかった。
ブランド変更、カラーリング、2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソのF1復帰とともに、その広くて球根上のエアボックスはバーレーンのパドックで話題となった。人々がA521を“ボディシェイミング(外見を馬鹿にしている)”と冗談交じりに語ったマルチン・ブコウスキーは、チームが採用した異なる方向の背後にある思考プロセスを説明。サイドポッドを削減し、冷却構造を上に移動することで、より大きな利益が得られたと述べた。「技術的な選択だ」とマルチン・ブドコウスキーは語った「サイドポッドをスリム化することはポジティブな方向性であることはわかっていたし、それはまったく新しいことではない」「それで、我々はマシンの中でいくつかのかさばるものをを再パッケージし、再配置し、それらをエアインレットの後ろに置いた。それによって、マシンの中でかなり見事にかさばる形状となった>だが、我々はそれが我々にとってうまく機能することを発見した」「重心の妥協点はあるが、通常、空力パフォーマンスの方が、重量と重心よりも優先される」アルピーヌF1は3日間のテストで全チーム中4番目に多い396周を走り込んだ。