スクーデリア・アルファタウリのマシンパフォーマンス責任者を務めるギヨーム・ドゥゾトゥが、2023年F1第14戦オランダGPの決勝を振り返った。角田裕毅(アルファタウリ)は、一時4番手を走行するも、他チームがタイヤ交換をするなかでチームはステイアウトを選択。ズルズルと順位を下げるなかで、接触で5秒ペナルティを科されて15位。F1デビュー戦となったリアム・ローソンは最後のリスタートで順位を上げ、13位でレースを終えた。
「今日は天候が大きく影響し、絶え間ない変化に対応することは我々全員にとって大きなチャレンジだった」「両ドライバーともソフトコンパウンドでスタートしたが、最初のにわか雨がトラックを襲ったとき、すぐにインターミディエイトタイヤへの交換を要請された。これは正しい判断で、何台かのマシンをジャンプさせることができた」とギヨーム・ドゥゾトゥはコメント。路面が良くなってきたところでソフトに戻したが、裕毅は最初のウエット期間にドライタイヤで走っていた速いクルマたちよりもポジションをキープすることができた。「路面が良くなってきたところでソフトタイヤに戻したが、裕毅はこの最初のウエット期間にドライタイヤを履いたままの速いマシンと比べてポジションをキープすることができた。セーフティカーの後、彼はいいポジションにいたので、我々は彼をステイアウトさせるという賭けに出た。だが、正しい決断ではなかった。タイヤが古かったこともあり、タイムとポジションを落とし始めてしまった」「結局、裕毅は次の雨が降るまでなんとか持ちこたえたが、その雨でトラックがウェットになってしまったため赤旗中断となった。インターミディエイトタイヤでの最後のラップは、ウォームアップがうまくいかず、グリップの低い難しいコンディションとなった。裕毅はラッセルとの接触で5秒加算のペナルティを受け、16位でチェッカーを受けた」「リアムのほうは、マシンのことをよく学び、刻々と変化するコンディションに対応しながら、今日はとてもいい仕事をしてくれた。ミスもなく、ドライタイヤでペースを上げることができた」「全体的には難しい週末だった。さまざまな判断を見直し、データを分析して、マシンとこのような状況での判断プロセスを改善していく。今は、来週のモンツァのレースに向けて準備する時だ。ドライであることを願っている」
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