スクーデリア・アルファタウリのチームレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、2023年F1第9戦カナダGP初日のフリー走行を振り返った。ニック・デ・ブリースは2度、ピットボックスを出て他車と接触してしまったが、それ以外は特に問題はなかった。角田裕毅は第2セッションで1コーナーではらみ、芝生をバウンシングすることになり、ソフトタイヤではクリーンラップを取ることができなかった。そのため、アルファタウリの順位は謎に包まれている。
最終的に角田裕毅は15番手、ニック・デ・フリースは16番手でセッションを終えた。「ここカナダでは、いつもとは全く異なる金曜日となった」とジョナサン・エドルズはコメント。「FP1では、赤旗が出る前に予定していたエアロレーキの走行が完了し、その後、サーキットがCCTVの問題を解決する間、ガレージで待機することになった。この問題は時間内に解決されなかったが、FP2を延長して30分早くセッションを開始する計画は非常に良い判断だった。なぜなら、午後の後半に雨が降る可能性が高いことが分かっていたからだ」「FP1のタイヤをそのまま90分のFP2に持ち込むことができたので、新品3セットとほぼ新品1セットのタイヤを使用することができた。4セットのタイヤでショートランやピットストップを行い、できるだけ多くの周回を重ね、その後にロングランを行うというプランだった。雨はセッションの終盤に降ることが予想されたので、それを想定した走行計画を立て、予定された作業をすべてこなすことができた」「トラックはウェット宣言されていたので、明日のための“フリー”のインターミディエイトタイヤを入手するために1周する必要があった。赤旗が出たりしてチャンスを逃すといけないので、ドライで行った」「全体として、我々は自分たちが見せたペースよりももう少し上のペースを期待していたが、密度の高いプログラムであったため、セットアップの変更には力を入れなかった。明日は一晩でクルマを変えて、一歩前進できると思う」