スクーデリア・アルファタウリは、2023年F1サウジアラビアGPの予選で、角田裕毅が16番手、ニック・デ・フリースが18番手とQ2に進出することができなかった。デ・ブリースは、この日一番のトラブルに見舞われた。ラップタイムが必要なサーキットで、予定外のPU交換のためにFP3を欠席。さらに予選のスタートでスピンを喫し、タイヤを1セットを壊してしまい、そこからは常に追い上げられる展開となった。
しかし、マシンの競争力はなく、角田裕毅もQ1で敗退してしまうなど、その経験値はあまり役に立たなかった。角田裕毅(16番手/1分29秒939)「15番手からわずか0.01秒の差で16番手となってしまいました。とても悔しいですが、アタックラップではうまくまとめることができました。予選を通して改善できてよかったと思っています。マシンについては、もう少しグリップと、コンスタントにQ2、Q3へ進めるパフォーマンスが必要だと感じています。この数日で学んだことを活かし、チームはよい仕事をしてくれました。明日は気持ちを新たに、レースペースを上げていけることを願っています。自分自身に集中し、100%の力で走ってポイント獲得を目指します!」ニック・デ・フリース(18番手/1分30秒244)「FP3で全く走ることができず、そのまま予選へ進んだ状況だったので少し苦戦した。ユニークなレイアウトのサーキットでタイヤをうまく発動させることは難しく、1コーナーでリアタイヤをロックアップさせてしまった。最後のラップの感触はよかったけど、最終セクターでタイムロスをしてしまった。そこでのロスがとてももったいなかったし、Q2に進めるポテンシャルが十分にあったのでとても悔しい。上位を目指すため、チームはマシンの力を最大限発揮できるよう努めてくれている」ジョディ・エギントン(テクニカルディレクター)「今日は予想していたよりも難しい1日になってしまった。ニックのマシンの始動時に問題が見つかり、時間がなかったことからPU交換を選択したため、FP3を走れなくなった。彼にとっては初めてのジェッダだったのでこの状況は理想的ではなかったが、彼のメカニックたちのおかげでマシンはある程度走れるようになった。裕毅はプログラムを完了できたが、FP3で昨日よりもグリップとバランスに苦しんでしまい、結局、どちらも問題を抱えて予選に挑まなければならなくなった。Q1のニックは最初からハードプッシュし、1周目でスピンを喫してしまったが、マシンはノーダメージだったので2周目で上手くリカバリーしてくれた。だが、残念ながらエネルギーリミットに達してしまったためQ2を逃してしまった。この点は確認する必要がある。裕毅はほぼ問題なく予選をプラン通りに進め、こちらもQ2進出に迫ったが、0.01秒差でボッタスに及ばなかった。どちらもかなり惜しかったが、結果的にQ2へは進出できなかった。中団争いは非常に激しいので、マシンのパフォーマンスを高めるために第3戦での空力のアップデートにかなり期待している。あとは決勝に集中していく。2台のポジションを上げることとチャンスを確実にものにすることにフォーカスしていく」