スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年F1第10戦イギリスグランプリの予選を振り返った。初日のフリー走行で両方の車がグリップとバランスに苦労していたスクーデリア・アルファタウリ。迎えた土曜日のFP3でも下位に沈んでいたが、ウェットコンディションとなった予選を活用し、ピエール・ガスリーが11番手、角田裕毅が13番手につけた。
「このレースウィークエンドは厳しい内容になっていると言って良いだろう。どちらのマシンも強力ではない」とジョディ・エギントンはコメント。「ですが、予選でドライバーコンビとチームが良い仕事をしてくれたので、ウェットコンディションを活用しつつ、ドライでも予想を少し上回る結果を手にすることができた」「当然ながら、このレベルのパフォーマンスに満足することはできないが、チーム全員がハードワークを続けているので、明日の決勝レースでは得られるすべてのチャンスを最大限活かしたいと思う」「複数の空力アップデートを準備しているので、これらの新パーツを次の数レースで持ち込み、パッケージをさらに進化させていきたい」11番手で終えたピエール・ガスリーは「フリープラクティスは非常に厳しい内容になった。シルバーストンのレーストラックに苦しまされることは分かっていたし、ソリューションも十分に用意できなかった。これを踏まえると予選は良かったと思う。11番グリッドで満足すべきだ」とコメント。「もちろん、このようなパフォーマンスを手放しで喜ぶわけにはいかないし、さらに上を目指しているけれど、これがこのようなレーストラックにおけるマシンの現状だ。ドライ以外のコンディションが決勝レースの僕たちを助けてくれるように、今晩は雨乞いでもするよ」13番手で終えた角田裕毅は「フリープラクティスのパフォーマンスを考えると、Q2に進出するのが難しくなることは分かっていました。ですので、この結果には納得しています」とコメント。「厳しいコンディションでしたが、終わり方は良かったです。ここまでのレースウィークエンドを考えると、かなりポジティブな内容だったと思います」「僕のマシンのセットアップはドライ向きなので、明日の決勝レースは雨が降らないことを願っています。雨が降らなければ、上手くまとめてポイントを狙えるでしょう。決勝レースが楽しみです。難しい展開になると思いますが、それでもチャンスはあると思います」