スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、姉妹チームであるレッドブル・レーシングと技術情報の交換は一切ないと主張する。F1新時代を迎えた2022年、フェラーリと緊密な技術提携を結んでいるハースF1チームが競争力を高めたことで、チーム間のアライアンスが再び注目を集めている。
レッドブルが所有するレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリは、レッドブル・テクノロジーを介して多くのパーツを供給している。現状、スクーデリア・アルファタウリはハースF1チームと比較すれば、そこまで劇的な競争力アップを果たしていないため、現時点ではやり玉には挙げられていないが、チーム間のアライアンスという部分では共通する部分が多くある。過去にスクーデリア・アルファタウリは、ギアボックスを独自に設計し、自分たちの風洞を使用していたが、現在ではレッドブル・レーシングと同じ風洞を使用し、同じギアボックスを搭載している。スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表であるフランツ・トストは、それは1億4000万ドルの予算上限に対するコスト削減策であり、独自の風洞やギアボックスはお金の無駄遣いだと主張する。「今、すべてのチームが独自の風洞を持たなければならないという方向に進むことは、絶対的にお金の無駄であり、持続可能性とのバランスも取れていない」とフランツ・トストは主張。「我々は100%ルールを尊重している。我々はレッドブル・テクノロジーズと風洞を共有しているが、技術情報の共有は一切ない。何もない」