アルファタウリのCEOを務めるアフマド・メルカンが、2022年F1マシン『AT03』の発表でQ&Aに答えた。スクーデリア・アルファタウリは3シーズン目を迎えます。これまでの2シーズンを振り返って、ファッションブランドのアルファタウリにはどのような影響があったと思いますか? 次の展開はどうなるのでしょうか?2022シーズンも、プレミアムモータースポーツの世界にファッションとデザインの要素を加えていきたいと思っています。
ファッションとF1の間にはファンタスティックなシナジー効果が生まれています。長期的なコラボレーションではその効果が特に大きいですね。ファッションのパイオニアである私たちにとって、F1はプレイグラウンドです。インスピレーションを得られますし、極端なコンディションで新しいテクノロジ−やイノベーションをテストすることもできます。F1での経験をレギュラーコレクションに持ち込むこともできています。私たちは両陣営の成長に満足していますし、新シーズンが楽しみです。F1 2022シーズンにおけるアルファタウリのミッションを教えてください。新たなスタートを迎えることに興奮を覚えていますし、F1にスタイルの要素を加えられる興味深いチャンスを探っているところです。アルファタウリのファッションシーズンは、イタリア・フィレンツェのピッティウォモ(Pitti Uomo)から始まりましたが、今年は、スクーデリア・アルファタウリにとってはF1の新時代、アルファタウリにとってはスタイルの新時代を意味します。プレミアムファッションブランドの私たちにとって、このパートナーシップは世界中の熱心なファンとエンゲージできるという意味でパーフェクトですし、私たちのF1への貢献が新世代ファンに刺激を与え、自分たちの情熱を彼らと共有できるようになれば嬉しいですね。イノベーションはモータースポーツとアルファタウリ両方のキーワードです。2022年のアルファタウリにはどのようなイノベーションが期待できますか?F1と同じで、私たちもイノベーションによって前進していますし、世界を舞台に1年を通じてパフォーマンスの最適化を試みています。ですので、F1コミュニティに自分たちのビジョンを届けられる機会をさらに探していく予定です。たとえば、モバイル・イノベーション・ラボ(Mobile Innovation Lab / MIL)は今シーズンも使用しますので、ヨーロッパラウンドのいくつかのレースで私たちのブランドを皆さんに知っていただく機会を提供できると思います。コレクションでは、3Dニットのような主力カテゴリーにさらに注力しながらTaurobran®のような繊維テクノロジーのさらなる開発を進め、防水性能、通気性、着心地を改良していく予定です。また、ピエール(・ガスリー)、(角田)裕毅、フランツ(・トスト)には、引き続き私たちのファッションパートナーとして、“レーシング・イン・スタイル” をサーキット内外で表現してもらう予定です。
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