アルファタウリ・ホンダF1の車両パフォーマンスチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリが、2021年F1ロシアGPの決勝レースを振り返った。2台が6列目からスタートしたアルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーと角田裕毅の戦略を分けてレースを進めるが、終了間際の雨でドライタイヤで続行するいう戦略は失敗。ガスリー13位、角田17位とノーポイントでレースを終えた。
「今日の目標はポイント獲得だったが、それは達成できなかった」とクラウディオ・バレストリはコメント。「両マシン共にファーストラップですぐにポジションを落としてしまった。ただその後のレースに関しては、渋滞がない箇所のマシンのペースは素晴らしかったと思っている」「ポイント獲得の可能性を最大化するために、両マシンで別々の戦略を取った。ピエールに関しては、長い第1スティントをハードで走り、その後ミディアムに履き替えることにした。一方、裕毅に関してはその逆で、最初はミディアムで走行してもらうことにした」「しかし、残り6周の時点で弱い雨が降り出し、サーキットが滑りやすくなった。いくつかのマシンはピットに入ってインターミディエイトに履き替えたが、我々はドライタイヤで走行を続ける決断をし、ピエールはそのまま、裕毅はソフトタイヤへ変更することにした。この雨は続かないだろうと信じており、このチャンスを活かさねばと思った」「しかし残念ながらギャンブルは失敗し、雨はますます強くなっていたのでインターミディエイトへの変更を余儀なくされた。このようなトリッキーなコンディションで、どうすればもっと上手くできたのかを分析していく必要がある」
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