アルファタウリ・ホンダF1の車両パフォーマンスチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリが、2021年F1オーストリアGPの決勝レースを振り返った。スクーデリア・アルファタウリは、両ドライバーともに2ストップ戦略を採り、ピエール・ガスリーが45周目にピットイン。トップ10圏内を目指して追い上げる。角田はその6周後にピットインするが、ここでもピット入口で白線をまたぎ、2度目の5秒ペナルティーを科されてポイント圏外へ後退する。
ピエール・ガスリーは前方のリカルド、ルクレールに迫りながら9位でフィニッシュ。2ポイントを獲得した。角田はフィニッシュ後に5秒を加算され、12位が最終結果となった。「チームの戦略に我々の全力を尽くした」とクラウディオ・バレストリはコメント。「2ストップ戦略を活用するために両マシンともソフトタイヤでスタートし、手持ちのハードタイヤでのアドバンテージを利用しようとしたが、レースの最後に1ストップ戦略で走る他のマシンたちの前に出ることはできなかった」「ピエールは良い走りを見せてくれた。特に最後のスティント。1ストッパーたちに追いつき彼らのすぐ後ろでフィニッシュした。最終ラップのイエローフラッグが無ければ、ピエールはルクレールのオーバーテイクも狙えていただろう」「裕毅のレースはさらに難しいものだった。2つのペナルティが彼に味方せず、残念なことにポイント圏外でのフィニッシュとなった」「P6とP7でスタートし、マシン1台しかポイント圏内でフィニッシュできていないので、今日の結果にはあまり満足できていない。しかし、コンストラクターズチャンピオンシップにおける、我々のメインの競争相手たちより多くのポイントを獲得できたことはポジティブに思っている」