アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、2021年F1マシンの改善の70%はホンダのF1エンジンによるものだと語る。F1バーレーンGPでは、ピエール・ガスリーが予選5番手タイムを記録。決勝ではダニエル・リカルドとの接触によってレースが台無しになってしまったが、上位入賞が期待されていた。一方、チームメイトの角田裕毅は、13番グリッドからスタートで順位を落としたが、フェルナンド・アロンソやランス・ストロールを抜いて9位でフィニッシュ。デビュー戦でポイントを獲得した。
「ピエールの予選でのパフォーマンスはとても良かったし、ほぼ4番手になれそうだった」とフラント・トストはSPEEDWEEK.com に語った。「裕毅に関しては、タイヤの選択が間違っていた。彼がQ3に進出するにはオプションタイヤが必要だっただろう。だが、一方で、別の扱いや不利な点についても話し合いたくはなかった」「ピエールはレースで順調にスタートしたが、ニキータ・マゼピンのアクシデント後のセーフティカーは我々に大きな打撃を与えた。彼のミディアムタイヤは温度に達するのに時間がかかったので、ソフトコンパウンドのライバル勢と比較して不利であり、いくつかのポジションを失い、それがフロントウィングの損傷にもつながった。実際、それで彼のレースは終わった」「裕毅にとって最も重要なことは、レースでの走行距離を集めることだった。彼はすべてを正しく行い、完璧に運転した。9位は良かったが、7位や8位だった可能性もある。ピエールはインシデントがなければ、4位もしくは5位でフィニッシュできていたと思うし、我々は多くのポイントを失った」それにもかかわらず、アルファタウリ・ホンダF1は、ミッドフィールドパックの最前線でマクラーレンやフェラーリとの戦いに参加しているように見え、次戦F1エミリア・ロマーニャGPに勢いをつけている。グリッドのさらに上位を戦っているレッドブル・ホンダは、アルファタウリも搭載する新開発のホンダのF1エンジンでメルセデスとのタイトル争いをすることになると考えられているフランツ・トストは、ホンダのF1エンジンのゲインが実際にアルファタウリのポジティブな進歩の“70%”を占めると信じている。「シャシーにも小さな進歩はあったが、主な利点はホンダのはるかに強力なエンジンから来ている」とフランツ・トストは語った。「改善の70%はホンダ、30%はマシンにによるものだと言っていいだろう」フランツ・トストは、23戦のシーズンにわたって、アルファタウリ・ホンダF1が定期的にQ3に進出し、コンストラクターズ選手権で5位を獲得することが目標だと語る。「定期的にQ3に進出し、レースでポイント圏内にいることを期待している」とフランツ・トストは語る。「チームにとって、コンストラクターズ5位が目標でなければならない」今シーズン、コンストラクターズ選手権5位をかけてアルファタウリが戦うことになると考えているチームについてフランツ・トストは「マクラーレン、フェラーリ、アルピーヌ、アルファロメオ」を挙げた。興味深いことに、アストンマーティンはそこに入っていない。以前、フランツ・トストはAMR21は「良い車ではない」と語っており、そのスタンスに変わりはないが、すぐに追いつく可能性を受け入れている。アストンマーティンF1が脅威であるかと質問されたフランツ・トストは「現時点ではそうではない」とコメント。「だが、チームはすぐに追いつくことができることを以前に証明している」
全文を読む