アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表フランツ・トストとテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、F1 70周年記念GPの決勝レースを振り返った。今大会ではダニール・クビアトが10位入賞を果たしたが、7番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは1回目のピットストップを早める戦略が失敗に終わり、11位とポイントに届かなかった。
「まず初めにマックスがシーズン初勝利を挙げたアストンマーティン・レッドブル・レーシングを祝福したい。彼は素晴らしいレースをしたし、チームとして見事だった」とフランツ・トストは語る。「我々に関しては、7番手からピエールは良いスタートを切り、最初の数周で良いペースを示してポジションを守った。だが、我々は戦略面で明らかにミスを犯した。彼の1回目のピットストップに関してあまりに早くに彼をピットに呼び込んでしまった。2セット目のベースタイヤ(ハード)で彼はすぐにリアのブリスターに苦しみ始め、キャッチアップするのが困難になった。それによって再び彼をピットに入れなければならなかった。最後のスティントはかなり長く、彼はやれることをやったが、今日はポイントを獲得することができなかった」「ダニールに関しては、16番手からスタートし、1周目に14番手まで挽回する良いスタートを切った。彼はタイヤもケアしながら良いラップタイムを刻み、非常に一貫性のあるレースを走った。彼は18周目に1回目のピットストップを行い、2セット目のベースタイヤに交換した。彼はかなり速かったし、33周目にプライムに交換するために再びピットインするまでにいくつかポジションを上げることができた。非常に良いレースの後、彼は十分にふさわしい10位でポイント圏内でフィニッシュすることができた」ジョディ・エギントンも「今日は、ガレージの両サイドにポイントを獲得できるマシンとドライバーがいたが、ダニー(クビアト)とはそれを達成することができず、残念ながら、ピエールに関してはベストなレースを展開することができなかった」と語る。「今回は彼のレースに妥協を強いらせてしまったし、ポイントを犠牲にしてしまった。もちろん、それはチームだけでなく、ピエールにとっても残念なことだった。彼はここでの過去2戦で一貫性のある優れたパフォーマンスを示していたが、今日の我々は彼にベストレースをさせられるような最高の戦略を提供することができなかった」