アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、仮に2020年のF1世界選手権が7月にF1オーストリアGPでスタートする場合、チームがどのように現地まで行けるかはまだ正確にはわからないとし、場合によってはフェラーリとチャーター機で向かうことになるかもしれないと語る。現在、2020年シーズンの最も可能性が高い開催地としてオーストリアのレッドブル・リンクが挙げられている。所有者のレッドブルとオーストリア政府は無観客レースや平日開催にもオープンな姿勢をみせている。
フランツ・トストは、グランプリに約65人のスタッフを連れて行かなければならないが、イタリアの旅行制限によってそれをどのように実現するかはわからないと語る。フランツ・トストは「7月に移動が必要となった際に再び道路が使用できるようになっていることを期待している」とし、それが不可能な場合はチャーター機もひとつの選択肢だと語る。「それができない場合、我々はフェラーリのスタッフと一緒にそれを行うことができる。しかし、すべての旅行禁止と国境閉鎖のため、我々は待たなければならないし、それが可能かどうか確認する必要がある」オーストリアでF1を始スタートする可能性についてフランツ・トストは「イギリスでは反対のことが起こるかもしれない」とし、依然として蔓延している新型コロナウイルスによって数週間から数か月間の人と物の移動についてはほぼ明確ではないと語る。「それが現時点で具体的な発表がほぼできない理由のひとつつです。十分な時間が経過し、7月に国境が再び開かれることを願っている」アルファタウリ・ホンダとフェラーリのスタッフはイタリアからオーストリアに向かうが、F1チームの大半はイギリスを拠点としている。「チャーター機に乗ってツェルトベクもしくはグラーツに着陸することもできる。旅行の専門家は健康診断書を提出する必要があると思う」とフランツ・トストは嘆く。だが、無観客でレースを開催するとしても、F1サーカスは大規模な人数で形成される。F1は現地入りするスタッフの数を制限することを検討している。グランプリに現場に何人の従業員がいる必要があるかと質問されたフランツ・トストは「特定の数にこだわることなく、話し合っている。マシンの使用に絶対に必要な専門家に限定することになるだろう」とフランツ・トストは述べ、マーケティングおよびメディア部門のスタッフはおそらくイタリアに留まることができると語った。「アルファタウリ・ホンダでは、60〜65人でやりくりすることができる」