フェルナンド・アロンソが、アストンマーティンF1との契約延長に向け、年間4000万ユーロ(約72億8000万円)の年俸を求めていると報じられた。現在の年俸とされる3000万ユーロ(約54億6000万円)から約33%の増額となる。アロンソの現在の契約は2026年末がひとつの区切りとなっているが、現役を続ける場合には2027年だけでなく2028年までアストンマーティンで走る可能性が浮上している。
一方、本人が将来を決断するうえでは、金銭面以上にマシンの競争力が重要になるとみられている。年俸4000万ユーロを要求かF1のビジネス事情を扱う『Business Book GP』の著者マルク・リマッハー氏は、アロンソがアストンマーティンとの契約を2027年と2028年まで延長するため、年間4000万ユーロを求めているとの情報を伝えた。リマッハー氏によれば、アロンソの現在の年俸は年間3000万ユーロ。要求通りなら1000万ユーロの増額となり、約33%の昇給に相当する。アロンソは2023年にアルピーヌからアストンマーティンへ移籍。当時締結された契約を経て現在もチームに所属しており、45歳となった現在もF1でトップレベルのパフォーマンスを維持している。『MARCA』によれば、年間4000万ユーロという金額はトップドライバーの市場価値から大きく外れたものではない。アロンソが持つ知名度やマーケティング面での価値、スポンサーへの訴求力などを考えれば、アストンマーティンにとって十分に正当化できる金額だとの見方もある。2028年まで現役続行の可能性今回の情報が事実であれば、注目されるのは年俸だけではない。アロンソが新契約を結べば、2027年だけでなく2028年シーズンまでF1で現役を続ける可能性がある。アロンソは2026年ハンガリーGPで、レースを続ける意思があれば2027年もアストンマーティンに残ることのできる契約が存在することを明かしている。一方で、2026年限りでF1から引退する可能性も完全には否定していない。さらに、アロンソには古巣アルピーヌへの復帰説も浮上しており、2027年のドライバー市場における重要人物のひとりとなっている。ただし、『MARCA』が得た情報では、アロンソが今後の進退を決めるうえで、現時点で金銭面が最大の問題になっているわけではないという。最大の判断材料はマシンの競争力アロンソが重視しているのは、2027年に競争力のあるマシンで戦えるかどうかだとされる。年間24戦という長いF1シーズンを戦ううえで、勝利や表彰台を狙えない状況が続けば、現役を継続するモチベーションにも影響する。アロンソは自身が競争を楽しめる環境にあるかどうかを含め、複数の要素を検討しているという。アストンマーティンは2026年シーズン序盤に大きく苦戦したが、エイドリアン・ニューウェイの指揮のもとでAMR26の改良を進めている。ハンガリーGPでは大規模なアップデートを投入し、シーズン序盤と比較して改善の兆しを見せた。さらに、ワークスパートナーであるホンダもパワーユニットの改善を進めており、夏休み明けのオランダGPでは改良版パワーユニットの投入が予定されている。アロンソにとって、こうしたプロジェクトの進展も将来を判断する重要な材料になる。オランダGPで進退表明の可能性『MARCA』によると、アロンソは夏休み明けに自身の将来について結論を出す可能性があり、8月21~23日に開催されるオランダGPの週に進退を明らかにする可能性もあるという。ただし、本人は決断を急いでいるわけではないとされる。パドックでは、アロンソとアストンマーティンの間ですでに条件面の合意が成立しており、正式発表のタイミングを待っているだけとの見方さえある。ただし、発表されるまでは契約延長が決まったと断定することはできない。アストンマーティンのマネージングテクニカルパートナーを務めるニューウェイも、アロンソの将来について継続を期待する姿勢を示している。「彼が残ってくれることを強く期待している」アロンソが年間4000万ユーロの条件で契約を延長すれば、F1でも最高額クラスの報酬を受け取るドライバーとなる。しかし、45歳のアロンソにとって最終的な焦点は年俸そのものではなく、アストンマーティンとホンダのプロジェクトで再びF1のトップを争えるかどうかにある。契約延長が実現すれば、アロンソは2028年までアストンマーティンのF1プロジェクトを牽引することになる。
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