フェルナンド・アロンソが2027年にアルピーヌへ復帰するとの報道がパドックを賑わせている。フラビオ・ブリアトーレと、2027年からアルピーヌのタイトルパートナーとなるグッチが獲得を後押ししているとの見方も伝えられた。しかし、スペイン紙『MARCA』によると、アストンマーティンはこうした報道を「噂と憶測」と位置付けて否定。アロンソ自身も今夏に将来を決断するとしており、現時点ではアストンマーティン残留を含め、あらゆる選択肢が残されている。
アロンソに浮上したアルピーヌ復帰説今回の報道の発端となったのは、イタリアのMotorsport ItaliaやPlanetF1などが報じた「フェルナンド・アロンソのアルピーヌ復帰説」だった。報道によると、アルピーヌの実力者でありアロンソのマネージャーも務めるフラビオ・ブリアトーレが、2027年からチームのタイトルパートナーとなるグッチとともに、アロンソの獲得を強く望んでいるという。アロンソは2003年に当時のルノーで初優勝を挙げ、2005年と2006年にはワールドチャンピオンを獲得。2021年から2022年にもアルピーヌで戦っており、実現すれば4度目のエンストン復帰となる。また、2027年からアルピーヌはメルセデス製パワーユニットを搭載する予定で、近年苦戦してきたパワーユニット面の不安も解消される見込みだ。モナコGPではピエール・ガスリーが3位表彰台を獲得するなど、チームの競争力向上も評価されている。アストンマーティンは「噂と憶測」と否定一方で、MARCAはアストンマーティン関係者の見解として、この移籍説を「噂と憶測」と伝えている。同紙によると、アストンマーティンとアロンソの関係は極めて良好であり、スペイン人ドライバーは現在のプロジェクトに強くコミットしているという。さらに、アロンソは将来的にチームアンバサダーを務める可能性も取り沙汰されており、単なるドライバー以上の存在として評価されていると報じられている。そのため、現段階ではアルピーヌ移籍に向けた具体的な動きが存在するとの見方を、アストンマーティンは支持していないようだ。「夏に決める」と語るアロンソアロンソ自身はバルセロナ・カタルーニャGPの週末を通じて、自身の将来について明確な答えを避けている。「夏に決める」これはアロンソが繰り返しているメッセージであり、F1続行か引退か、あるいは他チームへの移籍かについては、まだ最終決断を下していない。先にはホンダとの本格的なワークス体制が始まるアストンマーティンでの挑戦も控えている。アロンソは以前から、競争力を失ったと感じた時点で引退すると語っており、今後の判断は各チームの2027年プロジェクトの見通しにも左右されそうだ。移籍話より注目される2027年の選択アルピーヌ復帰説は話題性のあるストーリーではあるものの、現時点で確定的な情報は存在しない。むしろ注目されるのは、アロンソが2027年のレギュレーション変更を見据え、どのプロジェクトが最も競争力を持つと判断するかだ。アストンマーティンはホンダとのワークス体制に加え、エイドリアン・ニューウェイが設計を主導する新世代マシンの投入を予定している。一方のアルピーヌもメルセデス製パワーユニットとグッチによる大型支援を背景に、新たな時代への準備を進めている。アロンソの決断が明らかになるのは、本人の言葉どおり今夏になりそうだ。