フェルナンド・アロンソの将来について、F1パドックで新たな憶測が広がっている。2026年限りで現役引退する可能性を示唆した一方で、2027年にアルピーヌF1へ復帰するという驚きのシナリオが取り沙汰されている。アロンソはバルセロナ・カタルーニャGPを前に、「おそらくここで走る最後の母国GPになる」と語り、自身の将来について今夏に決断する考えを明かした。
「今週末は特別なものになる。おそらくバルセロナでの最後のレースになるからだ。みんなに感謝したい。夏以降に続けるかどうかを決める」2018年末に一度F1を離れたアロンソは、その後世界耐久選手権(WEC)やインディ500への挑戦を経て、2021年にアルピーヌからF1へ復帰した。現在45歳となった2度のF1ワールドチャンピオンは、2026年シーズン終了後に現役生活へ終止符を打つ可能性があるとみられている。しかし、Motorsport Italiaによれば、アロンソの将来には2つの選択肢が存在するとされる。アストンマーティン残留の可能性まずひとつは、現在所属するアストンマーティンに残留するケースだ。チームはベルギーGPで投入予定の大規模アップデート仕様車に大きな期待を寄せている。事実上の「AMR26B」とも呼べるマシンで、シーズン序盤の苦戦から巻き返しを図る構えだ。アストンマーティンは2027年もホンダとのワークス体制を継続し、エイドリアン・ニューウェイの開発力も加わる。しかし、2027年の新レギュレーション下で即座に優勝争いができる保証はない。アルピーヌ復帰という驚きの選択肢一方で、バルセロナのパドックで注目を集めているのがアルピーヌ復帰説だ。現在のアルピーヌを率いるのは、アロンソのマネージャーでもあるフラビオ・ブリアトーレ。チーム再建を最優先課題としているが、アロンソにとって最後のシーズンとなる可能性がある2027年に、再び迎え入れる案は決して非現実的ではないという。実現すれば、アロンソとエンストン拠点チームの関係は4度目となる。最初はルノー時代の2003年から2006年。この期間にアロンソは2005年と2006年のワールドチャンピオンを獲得した。その後、マクラーレンとの決別を経て2008年から2009年に再加入。そして2021年にはアルピーヌからF1復帰を果たしている。2027年の復帰が実現すれば、「アロンソ第4章」と呼べるキャリア最終章になる。メルセデスPUも魅力この構想には感傷的な意味合いだけではなく、競争力という現実的な側面もある。アルピーヌは2027年からメルセデス製パワーユニットを搭載する。現時点では新規則下の勢力図は不透明だが、パドックではメルセデスPUへの期待が高い。そのため、現役最後にもう一度表彰台や上位争いを目指すのであれば、アルピーヌはアロンソにとって魅力的な選択肢になる可能性がある。バルセロナとの別れは本当だったアロンソが「最後のバルセロナ」と語った背景には、2027年のF1カレンダー事情もある。2027年からはサーキット・デ・バルセロナ=カタルーニャがスパ・フランコルシャンと同様に開催ローテーション制度へ組み込まれ、カレンダーから外れる予定となっている。そのため、アロンソが今年を最後のバルセロナGPと表現したのは事実に基づく発言だった。ただし、それはF1からの引退を意味するものではないかもしれない。2027年のグリッドにアロンソの姿が残っている可能性は、依然として消えていない。むしろ今、パドックではアルピーヌとの「最後のダンス」が現実味を帯び始めている。
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