フェルナンド・アロンソは、2023年F1第21戦サンパウロGP(ブラジルGP)の決勝を3位でフィニッシュ。ザントフォールト以来初めて7戦ぶりに表彰台に戻った。アロンソはインテルラゴスのレース後半の大部分をセルジオ・ペレス(レッドブル)からのプレッシャーに耐えていた。しかし、71周中70周目のターン1でペレスが3番手に浮上したとき、アロンソの果敢なディフェンスが表彰台で報われることはないかと思われた。
しかしファイナルラップのターン1でのペレスへのアタックを避けたアロンソは、代わりにDRSを使ったターン4への進入に集中。その結果、アロンソはペレスに0.053秒差をつけて3位でチェッカーを受けた。「ペレスから30周くらいプレッシャーをかけられていた」と4番手からスタートしたアロンソは語った。「でも、残り2周で彼に抜かれたときは『もうダメだ、表彰台は無理だ』と思った。でも、彼はターン1への進入で少し遅めのブレーキングをしたので、僕は『よし、ターン4へ勝負するぞ』と自分に言い聞かせた」オースティンとメキシコシティをリタイヤで終えていたアロンソは「これはチームにとって驚異的な結果だ」と語った。「この数か月は苦しかった。特にここ2戦はリタイアが2回あった。だからこの表彰台は彼らのため、ファクトリーのみんなのためのものでもある。最終ラップまで戦い続ける」アストンマーティンは、2024年マシンの方向性を模索するため、最近のレースでアップグレードを実験していた。しかし、チームがアップグレード前のマシンに戻したことで、アロンソは2023年の好スタートを切ったAMR23のペースに勇気づけられた。「もちろん、我々はこのクルマについてまだ勉強中だ」とアロンソは語った。「このクルマは空力的にとても複雑だから、来年の方向性を見つけるために少し実験してきた。今年を忘れることも考えたけど、まだ戦っているし、とてもハッピーだ…そ次はラスベガスだ!」フェルナンド・アロンソ「最後の30周は、セルジオ(ペレス)からのプレッシャーを感じていた。でも残り2周で彼に抜かれたときには、表彰台の可能性はなくなったと思った。そして最終ラップのターン1の進入で彼が少し遅めのブレーキングをしたので、僕はターン4の進入で勝負しようと自分に言い聞かせた。これはチーム全体にとって驚異的な結果だ。最近のレース、特にここ2戦は少し苦戦していたので、この表彰台はサーキットのみんなのためでもあり、シルバーストーンにいるみんなのためでもある。この表彰台は、サーキットにいるすべての人、そしてシルバーストンに戻ってきたすべての人のためのものなんだ。僕たちが、最終ラップ、最終コーナーまで戦い続けるということを証明している」