フェルナンド・アロンソがF1日本GPで発した暴言をアストンマーティンのF1チーム代表であるマイク・クラックが、擁護した。以前のチームと同様に、アストンマーティンF1チームの調子が落ち続けており、それに比例してアロンソのフラストレーションは高まっている。
日曜日、残り少ないポイント争いでエステバン・オコンとの差を縮めることができなかったアロンソは『僕をライオンの前に投げ出した』と宣言したが、その後、この発言はFOMによって意図的に文脈を無視して放送されたものだと彼は主張した。また、アロンソはチームが選択したハイダウンフォースパッケージが直線スピードを犠牲にしていることにも不満を示した。ルノー、フェラーリ、マクラーレンに在籍していた2度のワールドチャンピオンは、これまでにも同じような暴言を吐いてきた。しかし、クラックはアロンソの暴言を擁護し、それがチームのモチベーションになっていると主張している。「20人のドライバーの無線を聞けばわかると思うが、みんな激しい。みんな情熱的だ」とクラックは語った。「ドライバーがそうでなかったら、一体どんなドライバーだ?」「だから、問題はないと思う。我々にとっては、それがモチベーションになるし、物事を違った角度から見ることもできる。まったく問題ない」ハイダウンフォース戦略について、クラックは「ボルトオンが多ければ多いほど、デグラデーションが改善されてペースが良くなる。その逆も然りだ」とコメント。「だから、選択を迫られる。結局のところ、週末を通してもう少し低めに行くか、高めに行くかを試していた。そして最終的に、そういうレースをすることに決めた」「デグラデーションという点では、レース中のクルマのパフォーマンスは予想より少し良かったと思う。だから、正しい選択だったと思う」とはいえ、シーズン序盤の印象的な表彰台獲得に比べれば、皮肉にもシルバーストーン以降の落ち込みは大きい。「そこは開発だ」とクラックは主張する。「あるライバルは大きな進歩を遂げたが、あるライバルはそれほどでもなかった。我々はまだ十分な結果を残せていない」「アップグレードによってさらにパフォーマンスが向上させたかったのは確かだが、まだ改善の余地はあるので、少しずつ差を縮めることができると確信している」