フェルナンド・アロンソは、F1オーストラリアGPの混乱の末に再び表彰台に立ち、2023年シーズンの最初の3レースで3戦連続で3位を獲得。ワールドチャンピオンが表彰台に並んだレースを「感情のジェットコーター」だったと振り返った。前戦サウジアラビアGPと同じように、今日の結果は一筋縄ではいかず、アロンソは最終的に結果が決まるまでに様々な高揚感を味わった。
4番グリッドからスタートしたアロンソは、当初フェラーリのカルロス・サインツにポジションを奪われたが、8周目にアレックス・アルボンのリタイアで赤旗が提示された際の各車のピットストップで2ポジションを獲得した。その後、サインツやピットインが早すぎたラッセルの攻撃をはねのけながら、トップ3をキープした。しかし、このままレースが終わるかと思われた矢先、赤旗が提示され、再スタートが切られ、サインツとグリッドに並ぶことになった。サインはコースを横切ろうとしたが、アロンソと接触。スピンしたアロンソはトップ10圏外に追いやられた。しかし、その数秒後に再び赤旗が提示され、レースは混乱に陥った。レースコントロールが再スタートを決定するまでに数分を要したが、その際、順位は前のグリッドに戻された。その結果、アロンソは3位に復帰し、表彰台に上ることができた。一方、サインツには接触事故を起こしたとして5秒のペナルティが科され、4位から12位に後退した。「リスタート後のカルロスとの接触は、彼に悪気はなかったと思うし、最終的に彼へのペナルティはかなり厳しかったと思う」とアロンソはレース後にメディアに語った。「リプレイをちゃんと見たわけではないけど、僕には厳しすぎるように感じるね」アロンソは、スタートやリスタート時に他のクルマにぶつけられることが習慣化しているようだと冗談交じりに語った。「僕はとても魅力的みたいだね! でも、僕たちのクルマは十分に強いので、彼らが僕たちに触れ続けても問題はない」「最後のスタートでは、正直なところ、2位になれると確信していた。スタートはとても良かったし、とても強力だったからね。再び良いすたーとだったし、ターン1ではサイド・バイ・サイドになった」「しかし、同時に、多くのリスクがあることにも認識しなければならないこともある。ある意味で、リスタートがあるたびに、リタイヤしてしまうかもしれない。今回は非常に危なかった」その直後の赤旗で3位に復帰したものの、トロフィーを手にする前にレース後のペナルティが上訴で覆されなければならなかったサウジアラビアの混乱をアロンソに思い出させた。「今日はジェットコースターのような感情だった」とアロンソは認め、358戦のF1キャリアでも今回のような混乱は滅多に見たことがないという指摘に同意した。「ここメルボルンでは、おそらく最もクレイジーなレースだったと思うけど、また表彰台を獲得できたのは素晴らしいことだ」とアロンソは語った。 「今シーズンのスタートダッシュに成功し、3つの表彰台を獲得できたことを喜ばなければならない」「レース序盤はいろいろなことが起こったけど、終盤もね。最後の30分は何が起こっているのかわからなかったよ!」「最初の赤旗でジョージとカルロスが入ってくれて助かった」とアロンソは振り返る。「それで我々はフリーでそれらの場所を手に入れた。そして、2回目の赤旗は、明らかに、あそこでのアクシデントで役に立たなかった」「でも、僕たちは再び運に恵まれて、3位でチェッカーを受けることができた」と語り、さらに3位を獲得できたことはチームにとって「本当に素晴らしいこと」だと付け加えた。残りのシーズンで何を望んでいるかと聞かれたアロンソは「3位が3回だから、もう少し上の表彰台かな。少なくとも2位を目指そう!」と答えた。レース後半、アロンソは赤旗中断の前にルイス・ハミルトンの2位を狙っていたが、結局、それを成し遂げるためのペースを見つけることができなかった。「ルイスと2位争いをしたのは面白かった。マシンのペースは良く、プレッシャーをかけ続けたが、メルセデスは非常に速かったし、ルイスは今日素晴らしい仕事をした」「僕が近づこうとするたびに、彼はペースを上げてきた。プレッシャーをかけようとしたけど、彼はまったくミスもなく、チャンピオンである彼に期待されたとおりの素晴らしいレースをした」「プレッシャーをかけようとしたが、何も起こらなかった。58周でロックアップは1回だけだった。5ターン13だったと思う。だから、3位をありがたく頂くよ」チームメイトのランス・ストロールも赤旗中断の恩恵を受けて4位でフィニッシュし、アストンマーティンは65ポイントでメルセデスを抜いてコンストラクターズ選手権2位となった。「今日の結果には満足しているべきだ。3位と4 位はチームにとって素晴らしい結果だ」とランス・ストロールは語った。「混沌としたレースから抜け出し、チームは堅実なポイントを獲得できたし、3 レース後にコンストラクターズ チャンピオンシップで 2 位になったことは非常にポジティブだ」
全文を読む