フェルナンド・アロンソは、前戦F1オーストリアGPでジョージ・ラッセルと激しい戦いを繰り広げたが、今後アルピーヌが定期的にウィリアムズと戦うことになるとは考えてはいない。予選を8番手で終えたジョージ・ラッセルは、レースでもウィリアムズF1との最初のチャンオンシップポイント獲得に向けて堅実な走りを見せていた。しかし、レース後半にタイヤ交換したフェルナンド・アロンソの猛チャージを受け、残りわずか4周で10位の座を奪われた。
フェルナンド・アロンソは、F1シュタイアーマルクGPでのジョージ・ラッセルの走りに感銘を受けており、ジョージ・ラッセルの夢を自らが打ち砕いたことを“悲しい”と表現している。「最後のスポットを奪うのが彼以外の誰かであることを願っていた」とフェルナンド・アロンソは語った。「僕の方がタイヤとトラクションがはるかに優れていたので抜くことができた。将来、彼に表彰台や勝利のチャンスが増えることを願っている」称賛にも関わらず、フェルナンド・アロンソは、ジョージ・ラッセルのレッドブル・リンクでの印象的なパフォーマンスの一部は、トラック特性にウィリアムズF1のマシンがあっていたことに起因しており、今後のレースでポイントを獲得するためにウィリアムズと戦うことになるかどうかは疑っている。「彼らは一歩前進したと思うけど、昨年のオーストリアでチェックしたところ、彼らは11位からスタートしていたし、彼らが本当に好パフォーマンスを発揮できるサーキットのようだ」とフェルナンド・アロンソは語った。「だから、彼らが速いかどうかを確認するためには2~3レース待つ必要があると思う。でも、先週末、彼らは僕たちに近づいていたし、今週末はもう少しマージンがあった」「この2週間の進歩に満足している。それをシルバーストンでも維持できるかどうかは僕たち次第だ」「このようなパフォーマンスを繰り返すことができれば、トップ7またはトップ8に入れるだろう。それは、確かに一歩前進だ」アルピーヌF1とのF1への復帰で困難なスタートをフェルナンド・アロンソだが、レースごとにペースを上げており、ようやく新しいチームで落ち着いたようだ。しかし、39歳のフェルナンド・アロンソは、シーズン後半に向けて自分自身やチームに特定の目標に設けていない理由を説明した。「今年の後半は、2022年のパフォーマンスという点で待機となるだろう」とフェルナンド・アロンソは語った。「多くのチームが2022年のクルマに全力を注ぐので、僕たちが得るものと毎週末に見るものは、次のレースとそれほど変わらないと思う」「チャンピオンシップポイントやコンストラクターズチャンピオンシップに関して明確な目標はない。現時点では決着はついているように思う。アルファタウリやアストンマーティンと確実に5位で戦うつもりだ」「でも、チーム構造を構築し、ピットストップ、戦略、タイヤマネジメントなど、2022年に向けて可能な限り準備できる多くのことを微調整することが重要だと思う」「マシン側では、最高のパッケージを製造するのはファクトリー次第だけど、現場のトラックサイドでは、すべてを最適化し、可能な限り完璧に近づける必要がある」
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