フェルナンド・アロンソは、フェラーリの新車F10の競争力を確信していると語る。フェルナンド・アロンソは、キミ・ライコネンに代わってフェラーリに加入。フェラーリは、2009年の低迷のあとタイトルを取り戻そうとしている。アロンソは、フェラーリの仕事によって競争力のあるマシンが作り出されると確信しているので、新たな挑戦に落ち着いて取り組んでいると語る。
「去年の車と変わらず快適そうだ。シート、肘掛け、ペダル類など好みによるものなど、改良の余地はいつもある。例えば去年の11月、12月を通してステアリングは以前よりも更にシンプルになるように改良を重ねてきた」「フェラーリのエンジニア達は世界で1番素晴らしいと思う。だから僕はとても安心して彼らに任せている。僕たちのチームはわずかな時間でも最高のパフォーマンスを引き出せる術を知っているので、2月になれば僕とマッサの意見を取り入れ、最初のレースまでに大きな心配事は改良できるだろう。エンジニア達への信頼、風洞テストのデータ、メカニック、サスペンション、エンジン、これらを基にして車を作り、その後実際のコース上で得られるデータを有意義に活用すれば、更なる励みとなるだろう」アロンソはチームメイトのマッサとの関係も良好だと語る。「僕とマッサは共にフェラーリのためにレースをする。赤い車がレースに勝利することに意義がある。車の改良のために全力を尽くす。今までも多くの人々と仕事をしてきたし、いつも友好だった。マッサともなんら変わらない」アロンソはシュミレーターを使ってテストをするも重要だと考えている。「実際のテストの回数が減少しているので、シュミレーターの重要性は日増しに大きくなっている。実際はいつも少しだけ複雑だけどね」2010年のレギュレーション変更、特に給油不可への質問には次のように語る。「新しいレギュレーション変更によってドライビングスタイルの変更を余儀なくされるだろう。特にレースの1周目では状況に応じた対応が必要だ。日曜日のウォームアップセッションがなければ、最初のブレーキングポイントで速い車と遅い車の違いが出てくる」「最初のテストが終われば、もっと正確なデータが得られると思う。タンクに入れる燃料とボードに表示される燃料の量が違うかも知れない。ラップタイムだけではなく様々な事に集中してテストに望むことになる。そこで初めて満足できるかどうか分かるだろう」新しいポイントシステムについては次のように言及しました。「皆に平等であることには変わりはないけど、個人的には伝統的なやり方のほうが好きだ。今回のシステムの変更で、蓄積された統計を用いて過去と比較することが難しくなったと思う。例えば僕はF1至上歴代4位の獲得ポイント数だけど、これからはもっと簡単に多くのポイントが獲得できるようになる。ただスポーツ競技としては常に変化を受け入れなければならないし、これがベストな方法だと皆で決めたのだから異論はない」オーバーテイクが増えるかとの質問には「レギュレーションの変化をオーバーテイクに結び付けたいのは分かるけど、今年はあまり影響はないと思う。ただ他のチームの作戦が読みづらいので、予選はかなり重要になるだろう」とコメント。「毎年、始まりはエキサイティングで興味深い。去年も開幕前は今年と同じように自信があった。ただ一点いつもと違うのはミハエル・シューマッハのカムバックだ。F1にとっては大変良いことだと思う。テレビの前のみんなも大変興味があると思う。ドライバーズタイトル、コンストラクターズタイトルは2チームによる競争に絞られると思う。僕たちがそこに絡んでいけることを願っている。誰が栄冠を手にするか、まだまだ未知数なことがたくさんあるので、僕にもどうなるかは分からない」アロンソは彼の夢とフェラーリとの関係についてコメントした。「レースドライバーとして、全ての夢を叶えてた。そして今フェラーリのドライバーになるという夢も叶えました。10年前、フェラーリのマネージャーに会う機会があったが、その頃僕は、プロストのようなプライベートチームでレースをしていた」「気持ちが高まっている。まるでもうバレンシアでステアリングを握っているかのようだ。出来るだけフェラーリに長く留まりたいと思う。なぜならフェラーリにいれば例えチャンピオンになれなくても、チームを変える必要がないからね」関連:・フェラーリ、F10を発表 - 2010年1月28日・フェラーリ F10 (主要諸元)